あしなが育英会による小中学生を対象とした学習支援「ラーニングサポートプログラム(以下LSP)」を、やる気スイッチグループが支援を行っていく。やる気スイッチグループが展開する個別指導塾「スクールIE」のノウハウを活かし、LSPでオンライン個別指導の講師を務める大学生や同プログラムの運営スタッフの管理者育成において協力する。
■ロールモデルの欠如などが高等教育以上のキャリアが消える要因に
あしなが育英会では、遺児家庭・障害者家庭の子供たちのキャリア形成において、早期に高等教育以上のキャリアが消えてしまう原因として、ロールモデルの欠如と認知能力・非認知能力の格差を挙げている。
■遺児家庭の小中学生と大学に通う同会の奨学生をマッチング
その解消の目的に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う一斉休校など、学習の遅れへの不安を訴える家庭への支援策として、2020年秋にLSPを立ち上げた。遺児家庭の小中学生と大学に通う同会の奨学生をマッチングさせ、オンラインで個別学習指導を行う。
■スクールIE独自の個性診断テスト(ETS)を提供
LSPでは2020年12月から2021年4月まで、一部の小中学生への個別学習での講師および運営事務局に対する研修と指導サポートを、やる気スイッチグループが実施。さらに、 スクールIE独自の個性診断テスト(ETS)を提供した。
■生徒の個性に合わせて学習計画の立て方などを改善
この個性診断テストを受けることで、生徒の個性に合わせて学習計画の立て方や宿題の出し方や、声がけのしかたまで改善され、生徒のやる気を引き出すことにつながった。また、生徒と講師の関係構築のポイントなども研修担当者が伴走しながら指導を行った。
■大学生講師に対し約10時間のeラーニングを実施
2021年度の支援内容はLSPに参加する大学生講師に対し、約10時間のeラーニングを行うほか、講師を指導・管理する運営スタッフへの定期研修を実施する。また個性診断テスト「ETS」は大学生講師全員が受検し、小中学生も順次受検をする予定。
■学習支援報告会ならびに修了式を開催予定
2021年度のプログラムで学習支援を担当した大学生が全国から東京に集まり、これまでの取組を通して見えてきた課題や成果を共有する報告会を3月5日(土)に実施。翌3月6 日(日)にはLSPに参加した小中学生へのプログラム修了式をオンラインで開催する予定。
<あしなが育英会LSP 学習支援報告会・修了式>
【開催日時】
報告会:3月5日(土) 13 時30分~15 時30分
修了式:3月6日(日) 11 時00分~12 時00分
【会場】
国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟416室
【内容】
報告会:2021年度のプログラムにボランティアとして関わった大学生による成果報告
修了式:2021年度のプログラムに参加した小中学生や大学生の感想共有ほか
<あしなが育英会 LSP(ラーニングサポートプログラム)について>
親を亡くした、または親に障害がある小学4年生から中学3年生までの子供を対象に、あしなが奨学金を受ける大学奨学生を中心としたボランティアの大学生によるオンラインの学習サポートプログラムで2020年10月に開始。大学生と小中学生が1対1のペアを組み週1回1時間オンラインで学習サポートを行っていく。2022年1月までに小中学生約60人が参加、週1回1時間の学習支援を1700回以上実施している。