公文国際学園は2月11日(金)に17回目となる模擬国連(通称:MUNK)を、3月12日(土)には、一条校として他校に先駆けて2012年より始めた英語版模擬国連(MUNK International)をオンラインで開催。今年は「LGBTQ」(性的マイノリティ)をテーマに議論が交わされる。
■学年や学校の枠を越えて議論を深める
公文国際学園の模擬国連は、オランダ・ハーグの高校生模擬国連に参加した生徒たちの「この経験をもっと多くの人に体感してほしい」という想いから、2006年より校内行事として開始。2008年からは他校の生徒も招待し、中学生から高校生まで学年や学校の枠を超えて、国際問題の解決に向けた議論を深めている。
■多国間の外交を国際会議の流れに沿って学ぶ
模擬国連では、会議のプロセスを通して、国連大使さながらの多国間の外交を国際会議の流れに沿って体験的に学ぶ。これにより現代の複雑な国際政治の仕組みの一端を理解する。
【模擬国連プログラムの教育効果】
模擬国連から参加者が得られる教育効果は以下の 3 点となる。
1.積極的な発言力や交渉力の涵養と協働による達成感の獲得
2.国際問題への深い関心の醸成とリサーチ力の鍛錬
3.英語学習へのモチベーションの向上
(全国中高教育模擬国連研究会編 『高校生の模擬国連―世界平和につながる教育
プログラム-』2019年 山川出版社)
<模擬国連 実施概要>
開催日:
2022年 2月11日(金) MUNK
2022年 3月12日(土) MUNK International
実施方法:オンライン(Zoom)で実施
主催:公文国際学園(生徒有志による実行委員会で運営)
参加予定:
MUNK 156人(招待校5校からの参加者を含む)
MUNK International 52人(招待校3校からの参加者を含む)
<スケジュール>(両日共通)
8:15~9:15 開会式/ロールコール(出席確認)
9:15~11:15 ロビーイング(決議案作成)
11:15~12:15 昼休み
12:15~12:45 ロールコール(出席確認)
12:45~13:45 セッション 1
13:50~14:50 セッション 2
14:55~15:55 セッション 3
16:10~16:30 閉会式
※セッション1~3では、それぞれのグループが立案した決議案を話し合い、
1つにまとめる。
<MUNK実行委員長(生徒有志代表)コメント>
現在の変化し続ける世の中では「多様性」が一つのキーワードであると考えます。多様性が進む中で「自分のアイデンティー」を認めてもらえていない人がいることは大きな問題です。他人から平等な扱いを満足に受けられていない状況を打破するために、まず多くの人が『LGBTQ』(性的マイノリティ)について確かな情報を知ることが大切であると思います。また、SDGs(持続可能な開発目標)の根幹には人権尊重を掲げています。大使の皆さん一人ひとりに正しい知識で『LGBTQ』の現状を知ってもらい、各国の大使と意見を交わすことで、会議を通じて「誰一人取り残されない解決策」を考えて欲しいと思っています。
【模擬国連について】
模擬国連は、国際政治の仕組みを理解し、国際問題の解決策を考える過程を体験できることから、教育プログラムとしても高い評価を受けており、世界中の大学・高校の授業に採用されるほか、学生の課外活動としても行われている。
ニューヨークの国際連合会議を模して行われる生徒主体の国際会議で、参加者一人ひとりが各国の「大使」の役割を担う。「担当国ならどのような考えを持ち、どのような提案をするか」、予め調べた担当国の歴史や政策を元に決議案を立案し、その決議案を投票にかけ決議する。