第4回「樫尾俊雄 発明アイディア コンテスト」の最終選考会が1月23日にオンラインで開催され、高学年の部は静岡県磐田市立磐田西小学校の佐藤迪洋さん(5年)、低学年の部は青森県八戸市立小中野小学校の知野和仁さん(3年)が樫尾俊雄賞(最優秀賞)を受賞した。
■全国の小学生を対象に発明アイディアを募集
「樫尾俊雄 発明アイディア コンテスト」は、発明で社会に貢献する喜びを子供たちに知ってもらうことを目的に、全国の小学生を対象に開催。4回目の開催となった今回は9月8日から11月14日まで「人の役にたつもの」「日常生活に便利なもの」「未来の世界であったらいいなと思うもの」の3つのテーマで発明アイディアを募集した。
■最終選考会では10人がオンラインで発表
第4回「樫尾俊雄 発明アイディア コンテスト」には全国19都道府県から174作品の応募が寄せられた。最終選考会では第1次、第2次で選出された高学年5人、低学年5人の計10人がオンラインで発表した。
■樫尾隆司理事長ら5人が審査
審査員には今回から“G-SHOCK”を開発した伊部菊雄氏も加わり、音力発電 代表取締役の 速水浩平氏、特定非営利活動法人ガリレオ工房理事長の滝川洋二氏、サイエンスパフォーマーのすずき まどか氏、樫尾俊雄記念財団の樫尾隆司理事長の5名による審査が行われた。
■高学年の部は環境問題などのアイディアが多く寄せられた
今回の応募作品には、高学年の部では世相を反映した海洋ゴミといった身近にある環境問題や長寿社会にともなう健康問題などに関するアイディアが多く寄せられた。また、低学年の部では家族への思いやりや人と動物が仲良く共存するなどの多彩な着眼点による素晴らしいアイディアの作品が多数集った。
※なお、今回受賞した作品は、東京都世田谷区の樫尾俊雄発明記念館で展示される。
<審査委員長 樫尾隆司理事長 コメント>
「決勝に進まれたみなさんの作品は、本当にあったら世の中がよくなる、とても素晴らしいものばかりでした。みなさんがこのコンテストをきっかけにして、これからも世の中の役に立つもの、あったら喜ばれるものを、考え続けてくれたらうれしいです。皆さんが自分の夢に向かってチャレンジして、突き進んでいくことを期待しています」
<作品紹介と受賞コメント>
【高学年の部】 第4回 樫尾俊雄賞(最優秀賞)
静岡県磐田市立磐田西小学校 5年 佐藤迪洋さん
作品名:足ツボ発電
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:足ツボールを足のうらにつけて歩くと発電。たまった電気は
非接触送電できて、車や家電、公共の施設で使える
受賞コメント:このアイディアは、2年前に滝壺発電を足ツボ発電と僕が間違えたのが
キッカケで、2年間考えてできました。樫尾俊雄賞を受賞できてとても嬉しいです。
このアイディアを一緒に考えたり研究をした妹とアイディアの助けをしてくれた
母にありがとうを言いたいです。
【低学年の部】 第4回 樫尾俊雄賞(最優秀賞)
青森県八戸市立小中野小学校 3年 知野和仁さん
作品名:みんな安心ゴンドラ君
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:家や病いんで、かくりされたりねたきりの人でも、自由に外に
出られるゴンドラです。たくさんの行き先の中から行きたい場所を自分でえらべます。
受賞コメント:このアイディアは、病気をして入院したり、家で寝たきりの人がどこへ
でも出かけられたらいいなと思ったのと、2年前に大好きな「ひいおばあちゃん」が
転んで足を折り車椅子生活になって会えていないので会えるといいなと思い考えまし
た。この人に役に立つアイディアが受賞できてウレシイです。
【高学年の部】 発明記念館賞(優秀賞)
東京都中央区立豊海小学校 5年 緑川詩織さん
作品名:海の満ち引きを利用した、ごみ収集BOX。
応募テーマ:人に役立つもの
アイディアポイント:潮の満ち引きと坂を利用して、ごみが集まるように考えて
みました。
【低学年の部】 発明記念館賞(優秀賞)
愛知県刈谷市立富士松南小学校 3年 加藤孝治さん
作品名:歩きながら電気をためる「サンダーシューズ」
アイディアポイント:歩く運動エネルギーを、くつで電気としてためる。下たばこで
電気を回しゅうして学校で使える。
【高学年の部】 発明アイディア奨励賞
愛媛県松山市立桑原小学校 4年 秦朋佑さん
作品名:マイクロプラスチックを集めるクラーゲくん
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:クラゲのとくちょうを使って海のごみを安全にとりのぞく
きかいです。ごみなどをとりのぞいた後何回でもつかえる
【低学年の部】 発明アイディア奨励賞
長崎県諫早市立長田小学校 1年 藤岡美雨さん
作品名:ゆめシアターヘアバンド
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:人のゆめをスクリーンにうつし出すことができます。
【高学年の部】 審査員特別賞
愛知県刈谷市立日高小学校 5年 河村実歩さん
作品名:台風を退治するペンギン型ロボット~タイペン君~
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:台風のたまごが、台風へと成長する前に、海水を冷やして、
台風のたまごを消滅させるペンギン型ロボットです。
【高学年の部】 審査員特別賞
愛知県刈谷市立双葉小学校 5年 中川朝陽さん
作品名:家の体重計
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:CO2さく減やSDGsの実現のために、家の中にムダなものが
あふれていないか、重さを見えるようにする。
【低学年の部】 審査員特別賞
宮崎県宮崎市立東大宮小学校 3年 平田あいさん
作品名:地球いきものサミット
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:生きものの想いをマイクでひろい、みんなで共有することが
できる。
【低学年の部】 審査員特別賞
愛知県刈谷市立双葉小学校 3年 川口慶士さん
作品名:たすけあい村
応募テーマ:未来の世界であったらいいなと思うもの
アイディアポイント:今こまっていることをかいけつできる村。地きゅうにも人にも
動物にもやさしい。