かつては勉強の邪魔として捉えられていたスマートフォンだが、最近では中高生が無料勉強アプリを活用するほか、SNSアカウント「勉強垢」で自分なりの勉強法を発信するなど、勉強=イケているものとするイメージの変革が起きている。
■各教科に特化したアプリで楽しみながら勉強
英語、世界史、数学など各教科に特化したアプリが続々と登場しており、すき間時間に手軽に勉強できることから大きな支持を得ている。スマホアプリならではの使いやすさやゲーム性を取り入れるなど、楽しみながら勉強ができるような工夫がされていることも人気につながっている。
■教育系YouTubeで勉強する生徒も
教育系Youtuberも増加傾向にあり、300以上(PR事務局調べ)のチャンネルが開設されており、教育系Youtubeを塾替わりに活用する生徒も増えている。中でも「PASSLABOin 東大医学部発『朝10分』の受験勉強cafe」は32万人以上の登録者を誇る。
■勉強垢で勉強している様子を発信
SNSでは勉強の情報のみを発信する「勉強垢」で色を統一したり、おしゃれな文房具を写したりするなど、勉強していることを「映える」情報として発信している。また、最近では「#タイムラプス勉強法」のハッシュタグが人気を得ており、勉強し続けることをポジティブに投稿している様子が見受けられる。
<主な語学アプリ>
◆1回5分、すき間時間で楽しく学べる「Duolingo」
語学アプリ「Duolingo」はリーディング、ライティング、リスニング、スピーキング練習すべてを含む1セットを5分程度で受講できることに加え、ユーザー同士で競い合う、ポイントを獲得してレベルアップなど、ゲーム感覚で楽しく学習できる。英語をはじめ、中国語、スペイン語、フランス語など、延べ40言語に及ぶ学習プログラムを提供しており、日本語版では英語・中国語・韓国語・フランス語を提供している。
◆英語の4技能を学習できる「スタディサプリENGLISH」
「スタディサプリENGLISH」は1動画最短1分、レッスンは3分と手軽に学べる英会話アプリ。中学生でもチャレンジできる基礎から、TOEIC800点レベルまで学ぶことが可能。英語学習において「聞く・話す・読む・書く」をバランスよく学ぶことができる。日常会話をメインで学習する「新日常会話コース」は月額2178円から受講可能。「ビジネス英語コース」、「TOEIC L&R TEST対策コース」、「TOEIC L&R TEST対策 パーソナルコース」の4コースをレベルに合わせて選択できる。どのコースも無料で体験することができ、事前に好みや目標と照らし合わせて選択することができる。
◆単語学習に特化した英単語アプリ「mikan」
「mikan」は英単語に特化した学習ができるアプリ。フラッシュカードのように1枚ずつカードをめくっていくモードと、1単語につき4つの選択肢が出てくるモードがある。また、単語を学習するだけでなく、単語の発音を確認する機能も付いているため、「意味」だけではなく「発音」も同時に学習できる。
◆NHKラジオ講座をストリーミング配信「NHKゴガク」
「NHKゴガク」はNHKラジオ講座のアプリバージョンとなる。NHKラジオで放送された語学番組を再生することができ、リスニングアプリとして役立つだけでなく、四択式の単語クイズで学習することもできる。
◆世界レベルのスピーチを無料で聴ける「TED」
科学や環境など幅広い分野のプロが登壇してプレゼンテーションを行う「TED]が運営するアプリで、「TED」で公開されているプレゼンを視聴できる。100以上の言語での字幕機能がついており、字幕をチェックしながらリスニング学習を、世界レベルのスピーチを通して行うことができる。