東京工科大学はコンピュータサイエンス学部の学生を対象に、同学部で定めたスキル修得や実習体験に対して「オープンバッジ」を授与する制度を導入する。現在、同制度の大学への導入が始まっており、国内の私立理工系総合大学では先駆けの取組となる。
■デジタル証明書の国際標準規格
オープンバッジはデジタルトランスフォーメーションを背景に導入が広がりつつある学習履歴のデジタル証明技術の一つで、国際技術標準化組織である「IMSグローバル・ラーニング・コンソーシアム」が認定する規格となる。
■就職活動などに活用
学生は取得したバッジ画像を就職活動などの際に履歴書やSNS、メールなどに表示することで、自身のICTスキルをアピールすることができる。
■プログラミングやシステム開発のスキルを認定するバッジを用意
今回の取組ではプログラミングやシステム開発などの修了科目に応じ、スキル認定するバッジを用意し、2022年2月より授与を開始する。また、就職活動などで学生がこれらを活用できるよう指導が行われる。
<オープンバッジについて>
オープンバッジは国際標準化組織「IMSグローバル・ラーニング・コンソーシアム」が設定するもので、オープンバッジ3機能(発行/表示/保管)すべての認定を受けたサービスを、(一財)オープンバッジ・ネットワークが提供している。実質的に偽造・改ざんが不可能なブロックチェーン技術を取り入れており、信頼性の高い証明書として履歴書や各種SNS、メールなどで保有者の知識やスキルを簡単にかつ瞬時に示すことができる。また、発行団体は内容証明の問い合わせ対応や証明書の再発行、管理、紙書類の発行などの作業やコストを大幅に軽減できる。
<コンピュータサイエンス学部について>
ICT時代を見据えた情報工学系の学部として、当時の工学部を改組し2003年に設置。2010年頃より機械学習や深層学習をはじめとするAI関連技術の教育や産学共同研究などに取り組んでおり、2019年度には起業体験型「価値創造演習」を1年次の基礎科目に取り入れるなど大学の理念である「実学」をさらに進化させたITエンジニア教育にも取り組んでいる。2020年度より「人工知能」と「先進情報」の2専攻に改編され、学部全体で約1200人が在籍している。
【実施概要】
対象学生:コンピュータサイエンス学部生
開始時期:2022年2月
認定対象(現時点):
①Pythonプログラミング(基礎・応用)
②Javaプログラミング(基礎・応用)
③価値創造プロセス
④システム開発プロセス
⑤分散コンピューティング
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