ハイブリッド型総合書店「honto」は、読んだ絵本や児童書の感想を手紙に書いて好きな誰かに伝える「BOOK FUN LETTER」キャンペーンを1月20日(木)から開始した。
■手書き文字への関心が高まる傾向に
2021 年の児童書・絵本の販売数は、前年比 120%、購入人数は前年比 115%と、ステイホームを背景に好調だった2020年に引き続き伸長している。また、「芸時・お稽古事」ジャンルランキングでは、3位に「ペン字練習帳」がランクインするなど手書き文字への関心が高まっていることがうかがえる。
■今回で3回目となる「BOOK FUN LETTER」
「児童書・絵本」の愛読者の増加や、手書き文字への回帰の傾向に後押しされる中、大日本印刷(DNP)、丸善ジュンク堂書店、文教堂、トゥ・ディファクトが共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、児童書・絵本を読んで感想を手紙形式で募集する「BOOK FUN LETTER」の3回目を開催する。
■「児童書・絵本」を読んだ感想を手紙で募集
BOOK FUN LETTERは「好きな誰かに、好きな本のことを、手紙を書いて伝えよう」というコンセプトのもと、丸善ジュンク堂の書店員がお薦めする「児童書・絵本」を読んだ感想を「手書きの手紙」で募集。「ポストに投函する」という応募形式にもこだわっている。
■選りすぐりの手紙をサイトで公開
応募された手紙は全て書店員が目を通し、選りすぐりの手紙を hontoサイトで公開。対象書籍の作家から手紙がもらえるというプレゼントも用意されている。
■手紙を通じて思いを人に伝えることの楽しさを体験
「BOOK FUN LETTER」は手書きの手紙にするというアナログな行為から「思いを人に伝えることの楽しさを味わってほしい」、「受け取る側へ気持ちが一層伝わり、感動が共有されることの喜びを感じてもらいたい」という、書店員の想いが詰まった企画となる。
■4歳から70代まで幅広い層が参加
前回2021年は全国約80店舗で企画を展開。応募件数は初回の2019年を倍以上に超える応募数があった。参加者は、最年少は4歳の子供から、最年長は70代と幅広い層が参加した。
<「BOOK FUN LETTER」キャンペーン 概要>
キャンペーン名:「BOOK FUN LETTER 2022~好きな誰かに、好きな本のこと、手紙を
書いて伝えよう~」
開催期間:2022年1月20日(木)~5月31日(火) 応募締め切り
開催概要:
①対象の絵本・児童書を読んで、湧き出てきた想いや感想を手紙形式で自由に書く
②応募方法は郵送もしくは店内の専用ポストへ投函
③書店員が全ての手紙に目を通し、対象書籍1作品につき1点ずつ最も素敵な手紙を選出
④入選した手紙は対象作品の作家へ渡し、作家が入選者へ返事の手紙を用意
⑤入選した手紙と作家からの手紙はhontoサイトで公開。
(作家からの手紙は入選者へ届ける)
参加資格:年齢不問
誰でも参加できる(対象商品の購入をしなくても参加可能)。
手紙を書く相手は、作者はもちろん、身近にいる人や架空の相手など誰でも可。
賞品:各書籍賞:8人/書店員特別賞:1人、(対象書籍の作家からの手紙とオリジナル
図書カード3000 円、オリジナルボールペンを贈呈)
入選発表:2022年8月31日(水)
honto サイトで入賞作を発表。合わせて入賞者へプレゼントを発送する。
応募方法:
①応募要項(裏面は投稿用の便箋)をキャンペーン開催店舗もしくはhontoサイト
特設ページから入手
②原稿と応募券を開催店舗の専用ポストへ投函またはキャンペーン事務局へ郵送
※郵送の場合は5月31日(火)消印有効。
注意事項:応募された手紙は返却しない。あらかじめご了承ください。
<対象書籍と書店員のおすすめコメント>
『デリバリーぶた』
著者:加藤休ミ/出版社:文溪堂
【対象年齢:4歳から】
デリバリーぶたは、どこへでも食べものを届ける、配達ぶた。寒いところにあったかいラーメンを持って来てくれたり、なんともナイスタイミングな、夢のあるおはなし。皆さんの今食べたいものはなんですか。 私のところにもデリバリーぶた来てほしいなぁ。
(ジュンク堂書店 立川高島屋店・鎌田)
『オニじゃないよおにぎりだよ』
著者:シゲタサヤカ/出版社:えほんの杜
【対象年齢:4歳から】
あるところに、おにぎりがだーいすきなオニがいましたとさ。とてものんきで気のいいオニたちは人間が落としていった腐りかけのおにぎりを食べて大ショック‼ こんなマズイおにぎりを食べているのか‼ なんて人間はかわいそうなんだ‼ おにぎり好きのオニが全力で作った とてもおいしいおにぎりを山盛りもっていざ!人間たちのすむ町へ‼ カンちがいしたままのオニがとにかくかわいくてユーモラス。登場するたくさんのおいしそうなおにぎりに おなかもグーグーすいてくる絵本です。
(ジュンク堂書店 藤沢店・鈴木)
『くまがうえにのぼったら』
著者:アヤ井アキコ/出版社:ブロンズ新社
【対象年齢:5歳から】
くまは上に登っただけである。 美味しいブドウがなっていた、夢中で食べていただけである。 なのになんだ!?どうしてこうなった!? 草木も本当は眠りたかったであろう真夜中に起きた予測不能の大騒ぎ。 大自然だのピタゴラスイッチに子供も大人もお天道様も! みんなびっくりな絵本です。
(丸善 多摩センター店・伊藤)
『えきべんとふうけい』
著者:マメイケダ/出版社:あかね書房
【対象年齢:5歳から】
駅弁ってその土地の名刺です。その土地が生んだものが、煮たり焼いたりでおめかしして、きれいに箱に詰まっている。私たちの旅路を彩り、後押しするために。「えきべんとふうけい」は実在する駅弁と車窓の風景を描いた絵本です。登場する駅弁を食べたことがあるならば、その旅の楽しさを反芻し、思わず笑顔になるでしょう。まだ食べたことがない人ならば「いつかきっと食べにいきたい」と旅への興味をもつでしょう。溢れる旅情、ご堪能ください。
(丸善 多摩センター店・伊藤)
『ふしぎな月』
富安陽子(作)・吉田尚令(絵)/出版社:理論社
【対象年齢:小学校低学年から】
月は幸せな時だけ照らすものではなく、悲しいときにも闇を照らします。太陽みたいに強い光は放たないけれど、月の光は人々の希望を消さない、勇気を与えてくれるような優しさが伝わってくる美しい作品です。
(ジュンク堂書店 西宮店・日極)
「ぶたのぶたじろうさん①ぶたのぶたじろうさんは、みずうみへしゅっぱつしました。」
内田麟太郎(作)、スズキ コージ(絵)/出版社:クレヨンハウス
【対象年齢:小学校低学年から】
ぶたのぶたじろうさんを知っていますか?え、知らない!?こんなにゆかいなぶたじろうさんを知らないなんてもったいない!!ぶたじろうさんは、やることがはちゃめちゃ、豪快で毎日が楽しそう。そんなぶたじろうさんの3つのお話、気になったお話から読んでみてね。ことば遊びも楽しいので、声に出して読むのもおすすめ!
(MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店・中桐)
『すきっていわなきゃだめ?』
辻村深月(作)・今日マチ子(絵)・瀧井朝世(編)/出版社:岩崎書店
【対象年齢:小学校中学年から】
好きな子がいると、ついそっちを見ちゃう。共通点を見つけるとうれしくなる。その子のことがもっと知りたくなる。この気持ちは「好き」なのかな?言わなきゃだめなのかな?この純粋な気持ちに胸がキュンとします。
(ジュンク堂書店郡山店・桑島)
『レディオワン』
斉藤倫(作)、クリハラタカシ(画)/出版社:光村図書
【対象年齢:小学校高学年から】
月曜夜9時。チャンネルを合わせれば聴こえてくるラジオ「レディオワン」。そのDJが実は本当にいぬだったら?私たちのことばを理解して、機械越しに語りかけているとしたら、どうでしょう。少しワクワクしてきませんか?DJジョンは本当にいぬです。だから人間の理屈なんて知らんぷりです。だけど本当はいぬの方が、人間よりもずうっと、人間のきもちを分かっているのかもしれません。「それでも、だいじょうぶ」とそっと寄り添ってくれる一冊です。
(ジュンク堂書店 吉祥寺店・嶺)