NECとロジカ・エデュケーションは公教育における探究学習の推進に向けて協業を開始することを発表した。NECの「Online PBL Platform」とロジカ・エデュケーションのPBL教材による探究学習の実証実験を開始する。
■PBL教材の分野での協業を開始
両社は2020年からNECの教育クラウドプラットフォーム「Open Platform for Education」のプログラミング教材サービス分野で協業し、公教育におけるプログラミング教育を推進してきた。今回、PBL(探究学習、課題解決型学習)教材の分野でも協業することで、オンライン上でPBLを実施可能にするNECの「Online PBL Platform」を活用した探求学習コンテンツの充実を目指す。
■「総合的な探究の時間」でどう取り組んだらよいか分からない教育現場に向けて
2022年度からは高等学校で「総合的な探究の時間」が始まるが、実際の教育現場ではどのテーマでどのように取り組んだらよいか分からないという声があがっている。また、これからの教育のあり方として教育コンテンツのオンライン化も考慮する必要が出てきている。
■教員の授業準備かかる負担を大幅に軽減
そこで両社は、オンライン上でのPBL実施環境と豊富な探求テーマ・教材を一緒に提供。これにより授業準備にかかる教員の負担を大幅に軽減し、国内におけるPBLの実施を強力に後押しできるものと考える。
■学校や企業で6件の実証実験を実施
両社は2022年2月以降、探究学習に意欲的な学校や企業などを対象に6件の実証実験を実施。2022年内の正式サービス開始に向けて20以上のテーマ(授業時間にして160コマ以上)の中から課題を選ぶことができる体制を整える。
■「Online PBL Platform」を活用する講師を学校にオンラインで派遣
またロジカ・エデュケーションでは「Online PBL Platform」を活用して授業を行う講師を全国の学校にオンラインで派遣するサービスも予定しており、多忙な教育現場でのPBLの実施を支援する。