小中学生500人に「余暇に何をすることが好きか」を質問したところ、1位「ゲームをする」、2位「YouTubeなどの動画を見る」、3位「テレビ場組を見る」と屋内できることを好む傾向にあることが、光村図書出版が実施したアンケート調査から明らかになった。
■子供たちの好みや関心・意欲を調査
この調査は全国の小中学生を対象に、学習や遊びなどに関する質問を行い、子供たちの好みや関心・意欲について、そしてコロナ禍における学校・日常での過ごし方について調査・分析することを目的としている。
■屋内でできることを好む傾向に
「余暇に何をすることが好きか」(複数回答)という質問では、小中学生全体で、1 位「ゲームをする」(70.8%)、2 位「YouTube などの動画を見る」(62.0%)、3 位「テレビ番組を見る」(48.8%)という回答が多くなっており、コロナ禍のせいか屋内でできることを好む傾向にある。一方、4 位「公園など屋外で遊ぶ」(37.0%)については、小学生では48.4%の支持を集めたのに対し、中学生では13.9%となり大きな差が見られた。
■中学生はSNSの利用が急激に高くなる
SNSの利用について小中学生別に見た場合、「SNSなどで友達とコミュニケーションを取る」(小学生2.7%、中学生 26.1%)と「SNS を見たり投稿したりする(Twitter・Instagram など)」(小学生 4.5%、中学生 17.0%)を合わせると、中学生のほうが圧倒的に多くなる。また、「テレビ番組を見る」については、小中学生全体の約 5 割(48.8%)が挙げており、テレビの人気が落ちているという状況は見られなかった。
■本を使って調べるは「好き」と「好きでない」がぼぼ同じ割合に
「本を使って調べることは好きか」という質問では、小中学校全体で「好き(とても好き/どちらかといえば好き)」は49.4%、「好きではない(まったく好きではない/どちらかといえば好きではない)」が50.6%でほぼ同じ割合となった。小中学生捌に見た場合でも、小学生と中学生でほぼ同じ傾向が見られた。
■小学生は家族がいる場所で勉強するのが好き
「子供部屋などの個室と家の人がいる場所(居間など)では、どちらで学習するのが好きか」という質問では約7割(67.8%)の子供が「家の人がいる場所で学習するのが好き」と回答。小中学生別に見た場合、小学生では「家の人がいる場所」という回答が約 8 割(79.4%)だったのに対し、中学生では「子供部屋などの個室」(51.5%)という回答のほうが多くなっている。
■中学生は高校入試の主要5教科に力を入れて学習
「2021 年、一生懸命に学習した教科・科目は」という質問では、小中学生ともに「算数・数学」が1位となった。中学生では2位「英語(外国語)」(23.0%)、3位「社会」(17.0%)と続き、体育(保健体育)(2.4%)や図工・美術(1.8%)が低くなるなど、高校入試の主要 5 教科が上位を占めている。
■好きな学校行事の1位は「運動会/体育祭」
「好きな学校行事は何か」(自由記述)を聞いたところ、小中学生全体で「運動会/体育祭」(166件)という回答がもっとも多く、次いで「遠足」(90 件)となっている。他に、「文化祭/学芸会」や「音楽会/合唱コンクール」、「学習発表会」など、文化的な行事を挙げる回答もあった。
<調査概要>
調査名:子どもの「好き」に関するアンケート調査
対象者:小中学校に通う児童・生徒の保護者(全国)
調査方法:インターネット調査(児童生徒本人に聞き取り、保護者が回答)
調査期間:2021年11月29日~11月30日
有効回答数:500人(小学生保護者 335人、中学生保護者 165人)