約9割の保護者がコロナ禍において、子供の勉強のモチベーションを維持することが難しいと感じていることが、イー・ラーニング研究所が20代から50代の子供のいる男女計185人に対して実施した調査から明かになった。
■学習のやる気に関する意識の調査を実施
イー・ラーニング研究所は、学習のやる気に関する意識を調査するため、子供がいる親を対象に「2021年:子どものやる気とオンライン教育に関する意識調査」を2021年10月5日(火)から10月26日(火)にかけて実施した。
■異なる環境下においてモチベーションの維持に不安
「コロナ禍で勉強に関する子供のモチベーションを保つのは難しいと思うか」という質問では、約9割の親が「はい」と回答。オンライン学習をはじめ、これまでとは異なる環境下での学習において、モチベーション維持への不安があることが分かった。
■オンラインは一人で学習するためモチベーションの維持が困難
「なぜ子供のモチベーションを保つのが難しいと思うか」という質問では、「一人で学習するから」(105人)が最も多く、次に「他の誘惑が多いから」(76人)、「成果が見えにくいから」(74人)、「学習の意味を自分で見つけないといけないから」(71人)と続く。一人で管理しながら学習するため、オンライン学習ならではのモチベーションの上げ方が求められることになる。
■勉強が楽しくなる仕掛けが必用
「子供のモチベーションを保つために何が必要だと思うか」という質問では、「楽しさがある」(140人)が最も多く、8割近くが回答。子供のやる気をアップさせるために、自ら取り組めるような仕掛けが必要となる。
■8割の親は子供が自分で学習の計画を立てることは難しいと回答
「子供が自分自身で計画を立てるのは難しいと思うか」という質問では、8割が「はい」(148人)と回答。子供だけで学習の計画を立てることは難しいと思っている親が多いことが分かった。
■7割以上がオンライン学習には親が関与すべきと回答
また、「親が子どもの学習に関与していくべきだと思うか」という質問では、約8割が「はい」(141人)と回答。さらに、「特に親が関与すべき子供の学習」について聞いたところ、7割以上が「オンライン学習」(136人)と回答している。自主的に取り組む必要のあるオンライン学習では親が関与していく必要を感じていることが分かった。
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■オンライン学習の成果が視覚化できるサポートを望む
「オンライン学習において、どんなサポートが望ましいか」という質問では、「成果が視覚化できる」(155人)が最も多く、8割以上が子供のモチベーション維持につながるサポートを求めていることが分かった。さらにサポートでは、「学習計画を立てられる」(113人)や「親が進捗管理できる」(84人)を求める声も多い。親の関与の必要性を感じている中で、しっかりと学習が進行できるような管理ツールの需要があると思われる。
<2021年:子どものやる気とオンライン教育に関する意識調査 調査概要>
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2021年10月5日(火)~2021年10月26日(火)
調査対象:20代~50代の子供のいる親 男女 計185人
イー・ラーニング研究所調べ