こどもスマイリング・プロジェクト(助成:日本財団)は、小中学生が「エシカル消費」について学ぶため、コンビニの店員になりきり、商品陳列体験や食品流通に関するクイズに挑戦する「第2回 こどもフードエシカルマスター講座」を12月12日(日)に開催。大阪市西淀川区の子どもの居場所活動団体に通う小中学生24人が参加した。
■子どもの居場所活動団体に通う子供たちに「職業体験型食育プログラム」を提供
こどもスマイリング・プロジェクトは、子どもの居場所活動団体(子ども食堂)に通う子供たちに「職業体験型食育プログラム」の提供を進めている。今回のイベントは、その活動の一環として行われたもので、同プロジェクトの趣旨に賛同する協力企業である、国分グループ本社やセブン‐イレブン・ジャパンと共に進められた。
■エシカルティーチャーが生産者から小売店への商品の流れを解説
「第2回 こどもフードエシカルマスター講座」では、国分グループ本社のスタッフが「エシカルティーチャー」になり、生産者から小売店へ商品がどのように届くのか、卸売業の役割も含め、その流れを解説。また、食品ロスを削減するために、生活者の立場からどのように買い物をすればよいかを一緒に考えた。
■子供でも簡単に作れるスマイルレシピを紹介
さらに、健康な体をつくる上で大切な栄養を学んだ後、火や包丁を使わずに、コンビニエンスストアでも買える食材を使用し、子供だけでも簡単に栄養バランスの取れた食事をつくることができるスマイルレシピが紹介された。子供たちはワークシートに学んだ内容を書き込んでいた。
■コンビニの店員になり切りパンの陳列を考える
その後、子供たちはセブン–イレブンのひみつや食品ロス削減、プラスチックごみリサイクルなどの環境の取組に関するクイズに挑戦。コンビニ店員のユニフォームに着替えて、商品のパンをどのように陳列したらよいかを考えた。また、消費期限が近付いたおにぎりと、そうでないおにぎりの味が違うかなどの食べ比べを行った。
■食品ロスやバランスの取れた食事を考える機会に
最後に参加した子供たちには、エシカルフードマスターとしての認定書と教材の食品が、お土産として渡され、「(食品ロスをださないために)ごはんをこれからは残さない」「「バランスの良いごはん食べる」などの感想が述べられた。
<NPO法人西淀川子どもセンター 西川代表 コメント>
「新型コロナ感染症対策で活動に様々な制限があり、皆で集まることが難しくなっている。長期休みになると全く予定がないという子供もいるので、こうした体験の機会を持つことはとても大切だと思っている。今日のイベントでは子供たちの普段の様子と違う姿を見ることができてよかった」