(公財)横浜観光コンベンション・ビューローは、横浜でSDGsに取り組む企業や施設を小中高校生が訪問して学ぶ際に活用できる「横浜SDGs探究学習ガイド」を作成し、Webで公開中。12月11日(土)には横浜・八景島シーパラダイスで、横浜市立南高等学校附属中学校の生徒22人が参加した課外授業で「横浜SDGs探究学習ガイド」を利用するなど様々な場面で活用されている。
■事前・事後活動でワークシートを活用
「横浜SDGs探究学習ガイド」は、SDGsの学びの観点から、横浜でSDGsに取り組む企業や施設を紹介。また、学校での事前・事後活動でも活用できるワークシートを盛り込み、新学習指導要領が目指す探究学習に役立つツールとなっており、Webからダウンロードして使うことができる。
■SDGsプログラムを体験できる企業や施設を紹介
教育現場ではキャリア教育やSDGs学習など、これまでにない学びの場が求められるようになってきた。その学習においては探究学習の課程が重要視され、通常の授業だけでなく、校外学習や修学旅行などのあらゆる場面で求められる機会が増えてきた。しかし、そうした学習機会はまだ少ないのが現状。「横浜SDGs探究学習ガイド」は旅行会社・教育機関向けに制作された、SDGsプログラムを体験できる企業や施設の紹介に特化したガイドブックとなっている。
■修学旅行で横浜を訪れる学校での活用を想定
一方的に企業の取組の話を聞く従来型のガイドブックとは異なり、生徒の自発的な学習を促しながら、実際に社会で行われているSDGsの取組を学ぶことで、自らの将来を意識しながら学びを深めるプログラムなどが掲載されている。横浜市ではSDGsに取り組む様々な企業が、探究学習の機会提供に協力。全国から横浜を修学旅行で訪れる際の校外活動プログラムとしての活用も想定されている。
■教育旅行を充実なものとするため9つのステップで進める
学習・体験のステップでは、「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」に分けて、やるべきことを紹介。事前学習ではSDGsの知識を深め、訪問企業などの情報を自分で調べ、その調べた情報を整理する。体験学習中は企業の話や体験を通じて、気づいたことなどをまとめる。そして、事後学習では、現地で収集した情報を整理して発表の準備を進め、最後の発表で調べてきたことをアウトプットする。
■SDGsを学ぶための探究学習プログラムを行える施設・企業を紹介
「横浜SDGs探究学習ガイド」では工場見学や施設見学など、SDGsを学ぶための探究学習プログラムが行える施設・企業として、大川印刷、シーバイエス、武松商事、横浜・八景島シーパラダイスの4か所を紹介。また、39の施設・企業について、学習ポイントや問合せ先などが掲載されている。
横浜SDGs探究学習ガイド