映画「あしやのきゅうしょく」でも取り上げられ注目を集める兵庫県芦屋市の学校給食。12月4日(土)に開催された「第16回全国学校給食甲子園」では芦屋市立精道中学校が準優勝に次ぐ女子栄養大学特別賞を受賞した。
■学校給食の献立を通じて食育を啓発
全国学校給食甲子園(主催:認定NPO法人21世紀構想研究会)は、学校給食で提供されている献立を競う大会を通じ、食育を啓発しながら地産地消の奨励を目的に開催されている。今年はコロナ禍の影響から東京・日本記者クラブ大ホールをメイン会場にオンラインでの実施となった。
■「芦屋の給食は5つ星です」を見事に再現
決勝は全国から参加した1355校から選出された上位12代表(24人)による熱い戦いが繰り広げられた。芦屋市立精道中学校からは奥瑞恵栄養教諭と砂田久佳調理員がペアで出場。決勝大会での結果は、映画の劇中で子供たちが先生に伝える「芦屋の給食は5つ星です」というセリフがリアルに再現された瞬間となった。
■オリジナリティあふれる手作り愛情給食を実施
芦屋市内の小中学校11校では、単独献立単独調理方式を採用し、学校ごとにオリジナリティあふれる手作り愛情給食が実施。大会出場にあたり、地場産物にふれることが少ない都市部の生徒たちにも、郷土への理解・誇り・愛情が生まれるような献立を考えた。
■地元の食材を使った創意工夫あふれる献立を展開
決勝大会で披露された精道中学校の献立は「丹波黒豆de赤飯、牛乳、鶏肉と岩津葱のご馳走盛り、ひょうご五国サラダ、瀬戸の焼きのり、トマトの旨味スープ、神戸いちごソース・ミルクプリン」。主食は、ブランドである丹波産黒豆の小粒豆を炊き込んだ「丹波黒豆de赤飯」。淡路産とり肉を使った主菜の「とり肉と岩津ねぎのご馳走盛り」は、部位による食べ比べができるメニューとなっている。
<映画『あしやのきゅうしょく』の特報映像を公開>
芦屋市制施行80周年記念映画として製作された映画『あしやのきゅうしょく』の特報映像が公開された。物語の舞台となる兵庫県芦屋市は、自校式給食を実施する給食への取組に力を入れている。『あしやのきゅうしょく』は芦屋市の給食をテーマに「食」を通して繋がる「絆」を描いた作品。15秒の特報映像には、本作が描く「食」への大切な思いが凝縮されている。
「あしやのきゅうしょく」は、給食を囲む子供たちの笑顔と、調理の現場で働く職員の姿の対称が印象的な作品。主人公・野々村菜々を演じる松田るかを初め、手作りにこだわりを見せる先輩栄養士の秋野暢子や共演者の初出し映像が公開される。
関連記事 教育家庭新聞 7月19日掲載 https://bit.ly/3pj519S
【公開情報】
2022年2月4日(金)よりOSシネマズミント神戸、テアトル梅田、アップリンク京都
にて関西先行公開
2022年3月4日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開