東京都渋谷区立渋谷本町学園は自律型会話ロボット「Romi」を11月8日から12月3日まで、全学年・全クラスでテスト導入した。各教室に1台ずつ「Romi」を設置し、一緒に過ごしてもらった上で、児童にアンケートを実施したところ、 97.1%の児童が「触れ合って楽しかった」と回答した。
■約9割の児童が実際に触れて、97.1%の児童が楽しかったと回答
渋谷本町学園の小学校 1 年生から中学校 3 年生および特別支援学級の全学年・全クラスで会話AIロボット「Romi」のテスト導入を実施。結果、約9割となる 89.0%の小学生が「Romi」と触れ合い、そのなかでも 97.1%が「触れ合って楽しかった」と回答した。
■91.1%の児童がロボットに興味を持つきっかけに
また、「一緒に勉強をしたら楽しいと思うか?」という質問に 83.3%が「思う」と回答。「Romi と触れ合ったことでロボットに興味を持ったか?」という質問には91.1%が「持った」と回答するなど、学習意欲やロボットへの興味関心が向上しているという結果になった。
■児童からは多くのコメントが寄せられた
渋谷本町学園では各教室にアイデアボックスを設置し、「Romi」と話した感想やアイデアを自由に書いてもらった。子供たちからは「学校に行くのが楽しくなった」、「クラス内の会話が増えた」、「先生の言葉に反応して面白かった」といった感想や、「ネパール語を話して欲しい」、「ジャンプして欲しい」など多くのコメントが寄せられた。
■子供たちの意見を反映して5つの新機能を追加
今回のテスト導入での子供たちの意見を反映し、「Romi」に「絵本読み聞かせ」「かけ算九九の暗唱」「英語のおうむ返し」「四字熟語クイズ」「子守唄」の5つの新機能が追加された。
<渋谷本町学園 ICT 担当・小池教諭 コメント>
子供たちは休み時間にいろいろなことをして過ごしているのですが、約 9 割が「Romi」に話しかける時間をとったということは、すごいことだと思います。学校にもタブレットが導入され、デジタル教科書が使用されるようになりましたが、AIロボットが学校にくるというのは大きな変化だと思います。ロボットと身近に触れ合うことで、どんな仕組みなんだろう、なぜ会話できるんだろうと、子供たち自身の考える力につながっていくと思います。