神奈川大学は、プラットフォーム事業の第1弾となる「観光」をテーマとした「観光プラットフォーム」について、12月15日(水)、みなとみらいキャンパスで発表。各種課題に対して産官学民が一体となって解決を図る取組などが紹介された。
■SDGsの実現を目指すプラットフォーム事業をスタート
神奈川大学は、神大パートナーシップや包括連携協定先、自治体、外郭団体、地域住民などとの連携を強化し、オープンイノベーションでSDGsの実現に取組を目指すプラットフォーム事業をスタートした。
■新型コロナで打撃を受けた業界の課題解決を図る
観光をテーマとした「観光プラットフォーム」はプラットフォーム事業の第1弾となる。新型コロナウイルス感染症拡大により打撃を受けた業界に対して、産官学民が一体となって課題解決を図る。また、神奈川大学の教員・学生、横浜観光コンベンション・ビューロー、Avintonジャパンなど様々な関係機関と連携し、Withコロナ・Afterコロナにおける横浜の観光振興戦略プロジェクトが発表会では紹介された。
■SDGsに取り組む意義について説明
神奈川大学の兼子良夫学長は、SDGsに取り組む意義について「SDGsに向き合うことは、“持続可能な社会を創生する人材の育成”につながるとし、本学の理念である“教育は人を造るにあり”は、SDGsの精神に符号する創立者の思いでもある」と説明する。
■観光文化コースを中心に学生の参加が見込める
第1弾に観光を掲げた理由に関しては、①国際日本学部 国際文化交流学科 観光文化コースを中心に、2022年4月開設予定の建築学部、工学部、経営学部など、多様な教員及び学生の参加が見込めること、②協創の場である“観光ラウンジ”があることの2点と説明。第2弾のプラットフォーム構想として「プラットフォーム事業の地方展開」を明かした。
■データテクノロジーを活用して産官学民連携プロジェクトでイノベーションを創発
「観光関連データを活用した横浜の現状分析・未来予測、ソリューション開発プロジェクト」は、横浜観光コンベンション・ビューロー、Avintonジャパン、工学部経営工学科髙野倉ゼミが参画。人間を中心とした視点で、データテクノロジーを活用した産官学民連携プロジェクトでイノベーションを創発し、横浜市の喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症拡大で落ち込んだ観光需要のV字回復にアプローチしている。
<神奈川大学 工学部経営工学科 髙野倉雅人教授 コメント>
顧客ニーズを含むビックデータ×AIのデータテクノロジーを活用し、横浜における観光の現況を分析し、観光需要の未来予測を行い、横浜を訪れる観光客、お客様をおもてなす企業、それを支援する行政など、ステイクホルダーのWin-Win-Winを実現するソリューションの開発を目指す。