メディアプラットフォーム「note」は、投稿画面で数式が書ける機能を全会員向けにリリース。これにより、算数・数学の解説、経済学や金融、マーケティングの理論の解説、論文の執筆など、数式でしか表現できなかったことが発信できるようになる。
■Twitterで意見を募集し開発を進める
今回の数式機能は、クリエイターの声を取り入れて開発した機能。具体的には、今年の8月に数式機能のニーズがあるかどうか、もし仮に機能を開発するとしたらどういうものであってほしいかをTwitterで広く意見を募集。多くの反響があったことから、開発を進めることとなった。
■「数学ガール」の著者の結城氏らが開発に協力
開発の過程では、試験版の機能を書籍「数学ガール」の著者である結城浩氏、経済セミナー編集部、大学受験のY-SAPIXも協力し、日常的に数式を使って創作をするクリエイターの意見を踏まえて改善を進め、今回のリリースに向けて準備してきた。
■インライン方式とディスプレイ方式の2種類の数式記法
noteでは、新たに文章中に数式を埋め込む「インライン数式」と、新しい段落に表示する「ディスプレイ数式」の2種類の数式記法が利用できるようになった。表現記法には、他のサービスでも使われている「TeX記法」という一般的な手法を採用している。
<インライン数式>
1.数式にしたい箇所を$${}$$ (全て半角)で囲む。
2.その間の部分がインラインでの数式として表示される。
<ディスプレイ数式>
1.下記のように数式にしたい段落の先頭と末尾の行に「$$」(半角ドル記号2つ)を入力。
2.その間の行に数式を入力する。
3.その段落が数式として表示される。