東京・江東区の日本科学未来館は、障害者を支える科学技術に注目するイベント「みんなで考える、“ちがい”に寄り添うテクノロジー~未来館の障害者週間2021」を12月4日(土)・5日(日)に開催する。
■あらゆる人が立場や場所をこえてつながるプラットフォームを目指して
日本科学未来館では全盲である館長の浅川智恵子氏のリーダーシップのもと、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)に重きをおいて、あらゆる人たちが立場や場所をこえてつながるプラットフォームとなることを目指している。
■障害のある人の日常生活でテクノロジーはどのように寄与するか
今回のイベントでは、視覚や聴覚に障害のある人たちが日常生活を送る上での課題解決に向け、テクノロジーがどのように寄与し、どんな新しい可能性を生みだすのかを考える。
■AIスーツケースが視覚障害者の移動を支援
イベントでは浅川館長らが開発を進める全盲・弱視者の自律的な移動を支援する視覚障害者向けナビゲーションロボット「AI スーツケース」の体験会が行われる。
■透明字幕パネルを使った展示ツアーを実施
また、日本科学未来館の研究エリアに入居する xDiversityプロジェクトが開発を進める、透明字幕パネル「See-Through Captions(シースルーキャプションズ)」を使った展示ツアーを開催。この透明字幕パネルは、ろう・難聴者とのコミュニケーションのためにリアルタイムで字幕を表示する。
■若手研究者によるトークイベントも開催
また、これらの開発に携わる若手の研究者を迎え、社会の中に存在する障害を解決するためにテクノロジーに何ができるのか、その可能性を参加者とともに探るトークイベントも開催する。
<イベント概要>
タイトル:みんなで考える、“ちがい”に寄り添うテクノロジー~未来館の障害者
週間 2021
開催日時:2021年12月4日(土)、12月5日(日)
・AIスーツケースの体験(12:15/12:30/12:45/13:00)
・透明字幕パネルの体験会(15:00/15:20/15:40)
・研究者と一緒に考えるトーク(13:30~14:10/16:00~16:40)
開催場所:日本科学未来館 5 階 常設展示ゾーン
参加費:常設展入館料のみ(大人 630円、18歳以下 210円、未就学児無料)
主催:日本科学未来館
協力:次世代移動支援技術開発コンソーシアム
みんなで考える、“ちがい”に寄り添うテクノロジー~未来館の障害者週間 2021