新型コロナ終息後も「オンライン学習が中心」と8割が回答。また、新型コロナの流行で「学習スタイルが変化した」ことが、GMARCH専門塾を運営するシンゲキが全国の保護者と生徒に対して実施したアンケートから明らかとなった。
■約8割が新型コロナ終息後もオンライン学習に移行
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)終息後の勉強は「オンライン学習が中心か?・対面授業が中心か?」を生徒と保護者に聞いたところ「オンライン学習が中心」は33.6%(回答数115)、「どちらかと言えばオンライン学習が中心」45.9%(回答数157)で合計79.5%がコロナ終息後もオンライン学習中心の学習スタイルに移行していることが分かった。
■オンライン学習を選ぶ理由は「時間の確保」
オンライン学習が中心を選んだ理由としては「本来なら塾までの通学に往復1時間かかるが、オンラインであればすぐに指導が受けられる」、「夜遅くに帰宅することがないので心配がない」、「自分の都合がいい時間に勉強が出来る」など多く挙げられたのが「時間の確保」だった。受験生は「時間を無駄にしたくない」という気持ちが強く、塾や予備校までの通学時間が受験勉強への足かせとなっていることが分かった。
■モチベーションを理由に「対面学習」を望む声も
一方、「対面学習が中心」を選んだ理由は、「オンラインだとサボってしまうので対面授業のほうが良い」、「家だと集中できないので対面授業の予備校に行かざるを得ない」などモチベーションを高めるため対面学習を望む声が多い。
■多くの生徒と保護者に影響を与えた新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行時の勉強において「勉強の仕方・スタイル・やり方は変化したか?」という質問では「変化した」58.2%(回答数199)、「どちらかと言えば変化した」25.1%(回答数86)で合計83.3%の生徒・保護者が「コロナ禍で勉強スタイルが変わった」と答えている。
■オンライン学習や動画学習に適応して学習スタイルが変化する生徒
新型コロナウイルス感染症の流行前との具体的な変化については「高校の授業がオンライン授業になった」、「予備校の対面授業が動画になった」、「スタディサプリを利用し、勉強をするようになった」などオンライン学習や動画学習に適応する生徒の声も多く見受けられた。
■対面学習の継続を望む生徒も
一方、「オンライン学習だとだらけてしまうので対面授業で受けたい」、「時間を選べる分、動画をため込んでしまうので対面授業の方がいい」、「決められた時間に授業が行われる対面授業を行う予備校に継続して通いたい」など対面学習の継続を望む生徒も一定数見受けられた。
<調査概要>
調査期間:2021年11月15日(月)~11月28日(日)
サンプル数:342件
調査方法:全国の保護者・生徒にLINEアンケート依頼
学年内訳:高校生(1~3年生・浪人生)84.5%(289人)・保護者15.5%(53人)
新型コロナ終息後も「オンライン学習が中心」79.5%、コロナ禍で勉強スタイルが変化した83.3%。オンライン学習の課題は「モチベーション」「継続」「課題発見」にあり