富士ソフトと学研塾ホールディングスおよび学研メソッドは、新しいオンライン学習環境の実現に向け、共同実証を実施する。この実証では富士ソフトが提供する仮想オフィス空間「FAMoffice（ファムオフィス）」の技術と、学研メソッドの学習塾の運営ノウハウを活かし、バーチャル学習塾の創出を目指す。
■仮想オフィス空間「FAMoffice」の技術を活用
富士ソフトは2021年6月からテレワークにおけるコミュニケーション課題を解決する仮想オフィス空間「FAMoffice」を提供している。富士ソフトと学研ホールディングスは「FAMoffice」の技術と学習塾の運営ノウハウを活用し、生徒の学習意欲や競争心の向上につながる仮想学習空間を開発するため、共同実証の実施に至った。
■バーチャル学習塾にアバターで通う
今回の実証では、仮想空間上に対面時と変わらない学習塾環境を再現したバーチャル学習塾を開校する。教員と生徒は自分の分身（アバター）で塾に通う。教員は授業中に学習意欲の薄かった生徒に対する個別フォローを、生徒は教員への個別質問や仲間との会話などを行う。学習理解を深めたり、他の仲間が頑張る姿から刺激を受けるなどの体験ができる。
■2022年4月から「FAMschool（ファムスクール）（仮称）」を提供開始
これらの体験から学習意欲や競争心を高めるための必須要件を、生徒と保護者へのユーザーリサーチにより抽出する。今回の実証の結果を基に、富士ソフトは新しいオンライン学習サービスを開発。「FAMschool（ファムスクール）（仮称）」として2022年4月からの提供を目指す。
■生徒それぞれの特性を可視化
将来的には、「FAMschool」内での行動データと成績などの学習結果や学習履歴データなどを組み合わせて、テスト結果などからは発見することができなかった生徒それぞれの特性の可視化にも挑戦する。より的確な指導に結び付けることが可能となる教育プラットフォームを目指す。
