「DO-IT Japan2021一般公開シンポジウム」が12月5日(日)にオンラインで開催される。同シンポジウムは、毎年『中等教育(中学校・高校)でのインクルーシブ教育』を実現する上での障壁とその解消をテーマに議論される。
■第1部では文部科学省の取組を紹介
第1部では文部科学省から、特別支援教育課の嶋田孝次課長補佐や学生・留学課の辻邦章課長補佐を講師に迎え、現在の取組について紹介される。
■第2部はDO-IT Japanスカラーが中高に必要だった取組を議論
第2部では、DO-IT Japanスカラー(公立学校や私立学校、特別支援学校など、多様な学校で学んできた学習障害、視覚障害、肢体不自由、難病のある学生たち)と一緒に中高の経験を振り返り、どのような取組が必要だったのかを議論する。
■増えつつあるインクルーシブに学ぶ機会
2016年の障害者差別解消法の施行後、障害のある児童生徒がインクルーシブに学ぶ機会が拡大している。大学では障害のある生徒が、入試の段階から配慮を受け、講義等でもインクルーシブに学ぶスタイルが一般化しつつある。さらに2021年には差別解消法が改正され、私立学校・大学でも合理的配慮の提供が義務化されることになる。
■いまだに残る障害のある生徒が参加する上での障壁
一方、中等教育段階の学校教育には、障害のある生徒たちが参加する上での障壁が多く残されている。通常の学級での取組はもちろん、通級などの特別支援教育の充実や、入試や定期試験など成績評価での体制整備、卒業後の高等教育への進学支援、中高を卒業した後の就労への移行支援など、障害のある中高生に対して、通常の学校で行うべきことが多く残されている。本シンポジウムでは、私たちがこれから何を行うべきか、考えを深める。
<DO-IT Japan2021一般公開シンポジウム 概要>
テーマ:中学・高校のインクルーシブ教育を実現するには?
日程:12月5日(日)13:00~17:00
会場:Zoomによるウェビナー配信
参加費:無料(要事前登録)
対象者;シンポジウムに関心のある全ての人
参加方法;以下のWebサイトから参加を申し込む
<タイムスケジュール>
【第1部】
13:00~13:20/開会・挨拶
挨拶:神崎亮平(東京大学先端科学技術研究センター 所長)
司会:近藤武夫(DO-IT Japanディレクター)
13:20~14:35/話題提供・質疑応答
「中高でインクルーシブに学ぶ生徒たちをどう支援するか?」
嶋田孝次(文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課 課長補佐)
辻邦章(文部科学省 高等教育局 学生・留学生課 課長補佐)
14:35~15:00/休憩
【第2部】
15:00~17:00/ディスカッション
「私たちの『中高のインクルーシブ教育』と今後への期待を語る」
話題提供者:DO-IT Japanスカラー
ファシリテーター:近藤武夫(DO-IT Japan)