SDGsの17の目標それぞれを広めるためのポスターを募集する「第2回 SDGs全国子どもポスターコンクール」(主催:SDGs全国子どもポスターコンクール実行委員会、共催:ポプラ社、今人舎、NPO法人子ども大学くにたち)の最終審査会が11月7日(日)に行われ、厳正なる審査の結果、金賞など各賞が決定した。
■17個の目標から1つ選んでポスターに
「SDGs全国子どもポスターコンクール」は小中学生がSDGs17個の目標の中から1つ選び、それを達成したい思いをポスターにして描くコンクール。ポスターを描きながらSDGsについて、より詳しく学ぶことがねらいとなる。
■前回の4.5倍もの応募が寄せられる
第1回目となった2020年度の応募総数は2512点。今回は外務省、文部科学省、東京都、国立市、国立市教育委員会、JICAの後援を受け、2021年4月1日(木)から9月15日(水)までの応募期間に、前回の応募を4.5倍も上回る11380点(小学校の部6045点、中学生の部5335点)もの作品が寄せられた。
■新部門としてSDGsタギングコンクールを新設
今年度は新たに新部門として「SDGsタギングコンクール」を実施。街中で見つけたSDGsを写真に撮って投稿。全国から学校や家庭などのSDGsの取組が写真となって送られた。
■約70点の入選作が決定
11月7日に行われた最終審査会では、一次審査・二次審査を通過した約250点の作品の中から最優秀賞となる金賞をはじめ約70点もの入選作が決定した。最も多く応募が寄せられたのは目標14「海の豊かさを守ろう」となった。
<第2回SDGs全国子どもポスターコンクール 結果発表>
【金賞】中山知佳穂さん(横浜雙葉小学校・6年 目標14)
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【銀賞】高田梓実さん (座間市立立野台小学校・6年 目標4)
【銅賞】小林勇大さん (福岡市立城西中学校・3年 目標16)
※その他、テーマ賞、海外応募の部、タギングコンクール、黒田征太郎コラボde SHOWなど
<ポプラ社代表取締役社長・千葉均氏 講評>
「地球の環境に優しい太陽エネルギーや風力などのクリーンエネルギーは大きなコストがかかる。これまでの安いものが良いという価値観から、コストが高くても良いものを使うという価値観を子供の頃から身につける必要がある。それには教育というものが非常に大切になってくる。その教育の結果が今回のポスターコンクールで表れており、本質的な問題に一歩踏み込んだ作品が増えているように思う。今後、持続可能な社会について子供に教えていくことで、ポスターの内容にも変化が表れてくるのではないかと期待する」
<子どもジャーナリスト・NPO法人子ども大学くにたち理事長・稲葉茂勝氏 講評>
「小学校の応募では『目標14 海の豊かさを守ろう』をテーマにしたポスターが全体の3割を占めていたのに対し、『目標8 働きがいも経済成長も』や『目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう』は1%にも満たなかった。ポスターにするのに難しいテーマもあると思う。今後、学校でSDGsをしっかり教えることで、さらに応募も増えることが期待される。子供の未来を考える意味でもポスターコンクールを続けていきたい」
<第2回SDGs全国子どもポスターコンクール 概要>
主催:SDGs全国子どもポスターコンクール実行委員会
共催:ポプラ社、今人舎、NPO法人子ども大学くにたち
後援:文部科学省、外務省、東京都、JICA、国立市、国立市教育委員会
応募対象:小学1年生~中学3年生
応募期間:2021年4月1日(木)~9月15日(水)
<審査員>※敬称略
片岡輝(児童文学者/東京家政大学元学長/子ども大学くにたち学長)
多田孝志(金沢学院大学教授/日本学校教育学会元会長/日本ESD学会創設メンバー
/文部科学省高校生留学事業「トビタテ」審査委員長)
きむらゆういち(絵本作家)
雨宮和人(国立市教育委員会教育長)
小石新八(武蔵野美術大学元副学長)
渡邉優(日本国際問題研究所客員研究員/元・大使)
吉澤みか(日本画家/子ども大学だざいふ・ふくおか理事長)
杉浦幸子(武蔵野美術大学教授/仮称・子ども美術大学こだいら)
米徳信一(武蔵野美術大学教授/仮称・子ども美術大学こだいら)
千葉均(実行委員会副委員長/ポプラ社代表取締役社長)
稲葉茂勝(実行委員会委員長/子どもジャーナリスト/NPO法人子ども大学
くにたち理事長)
<特別審査員>(敬称略)
黒田征太郎(イラストレーター)