イー・エフ・エデュケーション・ファースト（以下EF）は「EF EPI英語能力指数」最新ランキングを11月16日(火)に公開。日本のランキングは112か国中78位と大きく順位を下げる結果となった。。
■非英語圏の国・地域の英語能力を発表
「EF EPI英語能力指数」は、EFがオンラインで無料公開している英語力測定テスト。「EF SET」（エフセット）の前年受験データを元に、非英語圏の国・地域における英語能力を、経年的に計測・追跡するベンチマークとして2011年より毎年秋に発表されている。
■国別ランキングのほか分析レポートなどから構成
「EF EPI英語能力指数」は、EPI指数の国別ランキング、CEFR(セファール)に準拠した5段階の英語能力レベルのほか、「人材競争力指数」「人的資本指数」などの外部指標と英語能力指数の相関関係を考察した分析レポートから構成される。
■日本は下位3分の1のグループに
2021年版のランキングでは、日本は前年度より大きく順位を下げ、112か国・地域中78位。調査開始から初めて、全参加国・地域の下位3分の1のグループに位置する結果となった。参加国の増加に伴い日本の相対的順位が下落する傾向がより顕著になった。
■業種間の英語能力は縮小傾向に
「EF EPI英語能力指数」は業種や職種でも英語能力を図っているが、業種間の差は2012年以降、縮小傾向にある。職種間では上位グループ（マーケティング、法務、経営戦略等）と下位グループ（事務職等）の大きな変動はなく、職種間の差が固定化しつつある。
■調査参加国は過去最多に拡大
今回、コンゴ民主共和国、ガーナ、ハイチ、マダガスカル、モルドバ、モザンビーク、ソマリア、南スーダン、タンザニアを含む9か国が初めて調査対象に加えられ、調査規模は過去最多の112か国・地域へと拡大した。
＜EFジャパン リーナス・ジョンソン氏 コメント＞
「様々な国や地域で国際的な往来再開に向けた動きが加速している。ビジネスシーンではオンライン上の異文化間コミュニケーションの継続が予想されるが、往来再開に伴って人的交流や直接的な対話の機会は劇的に増えていくだろう。世界共通言語としての英語の重要性は今後も高まっていくことが予想され、本レポートを学習者の英語運用能力向上に向けた施策のヒントにしてもらいたい」
