愛媛県教育委員会は県独自のCBTシステム「えひめICT学習支援システム」の導入に向けて準備を進めている。
■2022年1月の県学力診断調査で「えひめICT学習支援システム」を活用
シンプルエデュケーションが開発を進めている「えひめICT学習支援システム」とは、県内全ての公立学校が利用可能な CBTプラットフォーム。2022年1月に小 5・中 2を対象に悉皆で実施される県学力診断調査は、本プラットフォーム上で行われる。
■タップやキーボード、手描きでも入力が可能
「えひめICT学習支援システム」は様々な形式での解答が可能。児童生徒はタップやキーボード入力以外にも、ペンや指での手書き入力も行える。テスト中に必要なメモは、画面上の問題ごとに設けられた空欄にペンなどで直接書き込むことができる。
■QWERTYキーボードが苦手な児童生徒でもスムーズに入力できる
本システムは、ソフトウェアキーボードを採用。オムロン ソフトウェアの文字入力支援システム「iWnn IME for Web」を搭載している。QWERTYキーボードが苦手な児童生徒でもスムーズに入力できる50音キーボードや ABCDE 配列キーボードなどがある。
■実際のテスト場面で役立つ機能
数式・化学式入力や学年別漢字辞書による変換制御など、実際のテスト場面で役立つ機能もある。選択肢・短答問題は自動採点を行い、教員の目視確認が必要な長文記述・手書き解答問題の採点は、AI による採点補助・切り出し採点機能でサポートする。基本的には、成績結果や分析グラフはテスト後すぐに児童生徒画面に返却される。
■CBT形式による定期考査・実力テストを作成
愛媛県では、2022年度から本システムを活用することで、各学校において画像や音声を活用したCBT形式による定期考査・実力テストの作成・実施が可能となる。また、県内の教員が良問を共有し合える「問題バンク機能」も搭載予定。県のプラットフォームを生かした、児童生徒が意欲的に学習できる取組、県の学力分析結果を基にした学力向上の取組などを行っていく。
■愛媛県独自のCBTシステム「EILS」稼働開始 読書通帳アプリなどさらに機能を拡張<愛媛県教育委員会 義務教育課教育指導グループ担当係長 加賀山芳明氏><9月3日追記>