原子力発電の「ゴミ」処分について学べる地層処分展示車「ジオ・ラボ号」が新たに完成。11月から全国で出展を開始する。
■高レベル放射性廃棄物の最終処分について理解を深める
原子力発電環境整備機構(NUMO)は、高レベル放射性廃棄物の最終処分について理解を深めるため、これまで地層処分模型展示車「ジオ・ミライ号」を出展していたが、新たに地層処分展示車「ジオ・ラボ号」が完成したことで出展を開始する。
■最終処分場の安全性が学べる
「ジオ・ラボ号」は、最終処分場とはどういうものか、その長期的な安全性が展示を見た人に直感的に伝えられることをコンセプトに製作。 地表から300ｍ以上深い場所に作られる処分場のイメージを大型ディスプレイでリアルに体感できるデジタル映像や、地下深くの地層の特性を訴求する展示を通じ、地層処分を体験することができる。
■内部は地層をイメージしたデザイン
「ジオ・ラボ号」の内部は、地下深くの地層の特性を伝えるため、地層をイメージしたデザインとなっている。間接照明と調光機能を活用することで、車内展示への没入感を演出。大型ディスプレイによるデジタル映像と壁面展示で構成されている。
■処分場のイメージが体感できるデジタル映像
展示されるデジタル映像は、地表から300ｍ以上深い場所に高い技術で作られる処分場のイメージを98インチの大型ディスプレイでリアルに体感できるものとなっている(上映時間：約3分)。
■地下深部の特性を説明した壁面展示
壁面展示は地層処分の考え方や地下深部の特性を説明したものとなる。新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮しタッチレスな展示。また、小型ディスプレイでは文献調査の進捗状況や新型コロナウイルス対策ポリシーなどの情報を発信する。
