東北大学は世界標準モデルの入試システム「TAO(The Admissions Office)」を採用する。2021年10月から、英語で授業を受ける外国人留学生が対象の学士課程教育プログラムである国際学士コース等で募集を開始した。
■国の壁を越えて出願しやすいシステム
TAOは日英両言語に対応し、学生が一つのフォームで複数の大学に出願できる、グローバル対応の入試システムとなる。どのような募集書類であっても、すべてデジタル化できるため、どの国の志願者にとっても出願しやすく、大学が世界中の志願者を募集しやすいシステムとなっている。
■海外からは敬遠されがちの日本の入試システム
現在、東北大学は大学全体で83か国・地域から2044人の外国人留学生を受け入れている(2021年5月1日現在)。日本の大学の入試要項は海外大学と比べて複雑で、志願者の負担が大きいため、外国人留学生から敬遠されがちで、日本の大学にとっての機会損失が生じているとされる。
■大学の管理者が出願フォームの設定が可能
TAOは入試プロセスの世界標準化・デジタル化を実現するグローバル対応のシステムで、導入することで入試の課題解決につながる。また、TAOは「フォーム作成機能」により、大学の管理者が自ら出願フォームを設定することができる。そのため、どのような変化に対しても時間・コストをかけることなく柔軟に対応できる。