香川高等専門学校は、東京大学大学院工学系研究科松尾研究室から講師を招き、AIの最新動向や様々な手法を学ぶ「AIサマースクール」を9月21日(火)から29日(水)にかけて(内、5日間)遠隔開講した。
■AIやデータサイエンス技術を学ぶ
「AIサマースクール」は、AIやデータサイエンスに関する技術について正しく理解するとともに、実際のプログラミング演習を通して深層学習モデルを実装できる能力を集中的に習得することが目的となる。
■新型コロナウイルス感染症対策などから遠隔配信
講義は東京大学大学院工学系研究科松尾研究室で深層学習を研究している講師が実施。例年、講師が香川高等専門学校の詫間キャンパスに来校して対面講義を行っていたが、昨年度から新型コロナウイルス感染症対策と全国の高専からも受講できるように遠隔配信により実施されている。
■AI人材育成へとつながる講義を実施
今回の「AIサマースクール」は、21高専(香川高専を含む)の学生および教職員など約120人が受講。5日間という限られた期間の中、全国の高専関係者および地域の技術者・研究者のAI技術教育と、今後のAI人材育成へ結びつく有意義な講義となった。
■来年度は対面と遠隔配信のハイブリッドを予定
今年度のAIサマースクールの授業内容は、後日、高専機構内で無料配信を予定(現在調整中)。また、次年度は香川高専(詫間キャンパス)に講師を招く対面講義と同時に遠隔配信も検討している。
<実施概要>
名称:AIサマースクール
内容:「人工知能の基礎的知識と技術」
講師:東京大学大学院工学系研究科松尾研究室DL(ディープラーニング)教育スタッフ
実施日:2021年9月21日(火)・22日(水)・27日(月)・28日(火)・29日(水)の
5日間 全30時間
実施場所:香川高等専門学校詫間キャンパスおよびZoomによる遠隔講義
講義配信元:東京大学大学院工学系研究科松尾研究室
対象者:全国高専学生および教職員、MAiZM賛助会員
受講料:無料
主催:香川高等専門学校
協力:東京大学大学院工学系研究科松尾研究室
協賛:一般社団法人みとよAI社会推進機構(MAiZM)
後援:三豊市、三豊市教育委員会
<講座内容>
AIやデータサイエンスに関する技術について正しく理解するとともに、プログラミング演習を通して深層学習モデルを実装できる能力を全5日間(計30時間)で集中的に習得する。講座内容は次の通り。
1.人工知能の歴史と現状についての概要
2.データサイエンスの概要
3.プログラミング言語Python(パイソン)の基本的な使い方と確立統計処理の方法
4.機械学習の概要
5.機械学習モデルの実装
6.機械学習モデルを高性能化するための具体的なテクニック
7.データサイエンスコンペ
8.ニューラルネットワークの概要
9.深層学習ライブラリの基本的な使い方
10.CNN(Convolution Neural Network)の概要
11.CNNを使用した深層学習モデルの実装
12.画像認識プロジェクト
13.CNN以外の深層学習モデルについての理解
14.画像認識プロジェクトの成果発表
15.深層学習の最新動向と今後の展望
≪特別講演≫「人工知能の切り拓く未来社会」東京大学大学院工学系研究科 松尾豊教授