立教大学は、現在のコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科を改組し、2023年4月から「スポーツウエルネス学部」(仮称)の設置を構想中。また、それに伴い、コミュニティ福祉学部を改編する。
■価値観や生きがいなど健康を科学する
2008年に開設した既存のコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科は、スポーツ・健康科学の研究領域に「ウエルネス」という心身の健康だけでなく、価値観や生きがいなども含めた多元的、総合的な健康観の発想を融合させた新たな学問領域を創出した。
■超高齢社会で需要が高まるスポーツウエルネス学
超高齢社会を迎えた、わが国において、心身のバランスを整え、人々のウエルネス醸成に貢献でき得るスポーツウエルネス学は、重要かつユニークな学問領域としてますます期待が高まっている。
■「すべての人の生きる歓びのために」を理念に
現在、構想中のスポーツウエルネス学部では、母体となる既存のコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科での実績を基盤に、教学内容を発展・充実。「すべての人の生きる歓びのために」を理念としたカリキュラムを計画している。
<スポーツウエルネス学部の3つの学びの領域と取得可能な資格>
◆アスリートパフォーマンス領域
スポーツ科学的知見を総合的に理解し、アスリートのハイパフォーマンスに貢献できる人材を育成する。
【取得を目指す資格】
スポーツ指導者、トレーナー関連資格など
◆ウエルネススポーツ領域
心身ウエルネスや障害者スポーツの専門性を有し、すべての人がスポーツを享受できる社会構築に寄与する人材を育成する。
【取得を目指す資格】
健康運動指導士、レクリエーションインストラクターなど
◆環境・スポーツ教育領域
環境問題やサスティナビリティ社会に関する知見を有し、スポーツを通した人間教育に貢献できる人材を育成する。
【取得を目指す資格】
中学校・高等学校第一種保健体育免許、キャンプインストラクターなど
<スポーツウエルネス学部 概要>
学部学科名称:スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科
学位:学士(スポーツウエルネス学)
設置場所:新座キャンパス(埼玉県)
入学定員:230 人
収容定員:920 人
※上記学部開設と同時に博士課程前期課程および博士課程後期課程も設置構想中
【コミュニティ福祉学部の改編構想】
■福祉学科は魅力ある新カリキュラムを展開
改編後のコミュニティ福祉学部は、福祉学科とコミュニティ政策学科の 2 学科となる予定。福祉学科は、国家資格である社会福祉士の養成教育を一層充実させるとともに、福祉マインドをもって福祉社会の創造に寄与する人材を育成する。福祉・保健・医療の連携の要となるチームリーダーとして活躍するソーシャルワーカー、福祉系公務員、ビジネスや民間組織で社会課題の解決に寄与する人材の育成に向けて、魅力ある新カリキュラムを展開する。
■2 専修制となるコミュニティ政策学科
コミュニティ政策学科は、「政策学専修」と「コミュニティ学専修」の 2 専修制となる。政策学専修では、国内外の諸問題を幅広く取り上げ、市民参加による政策立案とその実行を通じて、地域を支える公共人材を育成する。コミュニティ学専修は、地域にある生活問題の解決のために、コミュニティの実態調査や地域と協働した実践を通じて、共生社会の形成に貢献できる人材を育成する。
<改編後のコミュニティ福祉学部 概要>
学部名称:コミュニティ福祉学部
学位:学士(コミュニティ福祉学)
構成:福祉学科、コミュニティ政策学科(政策学専修、コミュニティ学専修)
設置場所:新座キャンパス(埼玉県)
入学定員:福祉学科 130人、コミュニティ政策学科 220人
収容定員:福祉学科 520人、コミュニティ政策学科 880人