光村図書は国語の教科書に収録された椎名誠による物語「プラタナスの木」「ヤドカリ探検隊」「アイスプラネット」と名作童話「なつのしっぽ」を1冊にまとめた書籍「そらと うみと ぐうちゃんと――きみたちのぼうけん」(椎名誠 作/沢野ひとし 絵)を10月8日(金)に発売した。
■作者が4作品への思いをつづる
教科書で出会った物語がここに集結。黄金コンビである沢野ひとしのイラストとともに冒険心たっぷりの単行本になった。巻末には4作品それぞれの背景や思いを綴った「シーナのきまぐれ自著解説」が収められている。
■椎名ファン必読の1冊
また、悠くんからぐうちゃんに宛てて書かれた手紙「ぐうちゃんへ」、アイスプラネットの大迫力の見開きカラー写真など単行本ならではのページも詰まった、往年の椎名ファンも必読の一冊となっている。
<目次>
「なつのしっぽ」
夏をつかまえようとかけまわる動物たちのお話
「プラタナスの木」
(2015年~現在、小学校「国語」4年に掲載中)
プラタナスの木に思いを寄せる仲良し4人組のお話
「ヤドカリ探検隊」
(1996~2001年、小学校「国語」5年に掲載)
無人島におじさんとキャンプに来た兄弟のお話
「アイスプラネット」
(2012年~現在、中学校「国語」2年に掲載中)
世界を旅する いそうろうの「ぐうちゃん」のお話
「シーナのきまぐれ自著解説」
「あとがき」
「ぐうちゃんへ」
<作者プロフィール>
著者:椎名誠(しいな・まこと)
1944年東京都生まれ。作家、エッセイスト。『犬の系譜』(講談社)で第10回吉川英治文学新人賞、『アド・バード』(集英社)で第11回日本SF大賞受賞。そのほかの著書に「岳物語」シリーズ(集英社文庫)、『遺言未満、』(集英社)、『階層樹海』(文藝春秋)、『幕張少年マサイ族』(東京新聞)ほか多数。写真集に『こんな写真を撮ってきた』(新日本出版社)、絵本に『おっちゃん山』(塚本やすし 絵/新日本出版社)、映画監督作品に『白い馬』などがある。
絵:沢野ひとし(さわの・ひとし)
1944年愛知県生まれ。イラストレーター、エッセイスト、絵本作家。第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。著書に『中国銀河鉄道の旅』(本の雑誌社)、『人生のことはすべて山に学んだ』(角川文庫)、『ジジイの片づけ』(集英社クリエイティブ)、『真夏の刺身弁当 旅は道連れ世は情け』(産業編集センター)ほか多数。絵本に『だんごむしのダディ ダンダン』(おのりえん 作/福音館書店)、『しいちゃん』(友部正人 文/フェリシモ出版)など。
<書籍概要>
タイトル:そらと うみと ぐうちゃんと――きみたちのぼうけん
著者:椎名誠(作)、沢野ひとし(絵)
ISBN:978-4-8138-0376-8
定価:1,650円(税込)
仕様:A5判(216mm×152mm/120ページ)
発行:光村図書出版
発売日:2021年10月8日
<椎名誠のミニミニインタビュー動画を公開中>
Q.やっと完成しましたね
楽しかったです。書いた本人が言うのもなんですけど、やっぱりぼくのある種の夢がこもっている本になったなあと思いました。
Q.みなさんに向けて、一言お願いできますか?
今となってはおじいちゃんの昔話ですけれども、昔の子どもたちは、けっこう夢があったなあと思います。それらが今度の本にうまく再現されていればよいなあと、そう思いました。