(公社)著作権情報センターは10月の月例著作権研究会を、弁護士の福井健策氏を講師に迎え、「ぼかすべきか、出すべきか?~『肖像権ガイドライン』の試みと今後の展望~」と題し、10月15日(金)に会場とオンラインのハイブリッドで開催する。
■顔写真をぼかすか、出すか曖昧な基準
「万人が情報発信者」となるネット社会とDX化の進展の中で、人々の肖像の撮影と公開について、メディア・学術・SNSなどあらゆる場面で悩みは深まっている。「肖像権法」という制定法がない故に権利の範囲はいっそう曖昧であり、現場では少しでも人物が写っていたら全てぼかすなど萎縮も進んでいる。
■肖像権ガイドラインと実践から見えてきた課題を紹介
セミナーでは骨董通り法律事務所の福井健策弁護士を講師に迎え、デジタルアーカイブ学会が正式公開した「肖像権ガイドライン」と共に実践を通じて見えて来た課題を紹介する。
<主な講演項目(予定)>
①現場が直面する課題
②肖像権をめぐる判例と学説
③デジタルアーカイブ学会での議論の経緯
④「肖像権ガイドライン」(2021年4月版)の解説
⑤あてはめの実際例
⑥現場での実証と見えて来た課題
<月例著作権研究会 概要>
開催日時:2021年10月15日(金)
受講方法:会場or LIVE配信
会場定員:58人
参加費:会員7,000円(税込)、一般10,000円(税込)
申込締切:2021年10月13日(水) 14:00まで ※10月8日の締切を延長して募集
見逃配信:10月15日(金)13:00~10月18日(月)18:00
※会場受講者にも視聴URLを知らせる
参加方法:以下のWebサイトの「参加申込」から申し込む
<講師プロフィール>
福井健策氏(骨董通り法律事務所)
1991年 東京大学法学部卒業
1993年 弁護士登録(第二東京弁護士会)
米国コロンビア大学法学修士課程修了、シンガポール国立大学リサーチスカラーなど
を経て、現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。ニューヨーク州弁護士。
日本大学芸術学部・神戸大学大学院・iU客員教授を兼務。