広島県福山市立福山中学校では、オンライン教育エコシステム「JISSEN-chi」(ジッセンチ)を10月5日(火)から探究の学習の授業で活用する。JISSEN-chiを運営する大学生メンバーと生徒が協働でプロジェクトを進めていく。
■イラストやゲーム作成に興味を持つ生徒
福山中学の生徒は、イラストを描きたい、ゲームを作りたい、など多種多様な興味関心を持っていた。しかし、イラスト系やゲーム開発系のデジタルなプロジェクトでは周りにロールモデルがおらず、相談相手がいないという課題があった。
■ロールモデルを見つけながらプロジェクトを展開
そうした要望に対し、JISSEN-chiでは、エコシステム内で年間のべ600個ほどのプロジェクトが立ち上がっており、デザイン分野を初めとしたデジタルプロジェクトも複数存在する。そのため、生徒の多様な興味関心に沿ったロールモデルや相談相手を見つけながら、プロジェクト実施が見込める。
■JISSEN-chiの中で興味のあるプロジェクトを創りあげる
福山中学校の生徒たちはJISSEN-chiの中で、自ら興味のあるプロジェクトを創り、エコシステムに参加する学生からフィードバックを受け、さらに改善していくプロセスを回していく。加えて、JISSEN-chiに参加する大学生5人によるサポート体制で、各生徒のプロジェクト立ち上げから、実践までのバックアップを行う。
<福山市立福山中学校 橋本晋作教諭(英語)コメント>
福山市立福山中・高等学校では、2020年度から広島県教育委員会が推進する「個別最適の学び」実証研究校として、総合的な学習の時間を中心に「100人100探」に取り組んでいる。今回、JISSEN-chiの皆様に本校の中学1年生がお世話になる。生徒達は探究学習に取り組んでまだ数か月しか経っていないため、全てを自分達主導で行っていくのは難しいかもしれないが、みんな意欲があり自分の夢の実現に向かって一歩ずつ歩み続けている。今回の活動を通して、本当に困っている人は誰なのかを認識したり、自然に耳を傾けたりしながら、自分たちの力で課題を見つけ、よりよい社会を創るために進む力を身に付けてもらいたい。
<JISSEN-chiとは>
2021年5月に正式リリースされた、世界中の学生がフルリモートで参加できる学生向けオンライン教育エコシステム。エコシステムで提供されるカリキュラムに従って、各自がアウトプットをつくり、エコシステム上で他の生徒に提供し、評価をもらい、改善を重ねていく。JISSEN-chiは、一人ひとりが、自分だけの実績をつくることができる独自カリキュラムを提供し、何者にでもなれる場の創出を目指す。
JISSEN-chiサイト