香川高等専門学校の辻研究室は、超小型人工衛星「KOSEN-1」の通信用アンテナの放射特性の解析を実施。また、村上研究室では「KOSEN-1」の無線通信系システムと制御プログラムの開発を行った。
■10高専が超小型人工衛星の開発を進める
高知高専と群馬高専を中心とする10高専(高知高専、群馬高専、徳山高専、岐阜高専、香川高専、米子高専、明石高専、新居浜高専、鹿児島高専、苫小牧高専)が連携して、超小型人工衛星「KOSEN-1」の開発を進めてきた。
■衛星本体が完成へ
今回、無事に衛星本体が完成。また、8月18日(水)には、鹿児島県にあるJAXAの内之浦宇宙空間観測所でキューブサット放出装置への搭載までが、完了した。
■衛星と地上をつなぐ重要な通信系システムを開発
香川高専が開発した通信系システムは、地上から衛星への命令を送るためのコマンドのアップリンクや、宇宙空間で衛星が取得した木星電波データや撮影画像データの地上へのダウンリンクを行うための重要なサブシステムとなる。
■宇宙インタプリタなどを実装
また、通信系システムに関係する各種管制コマンドの整備や、宇宙インタプリタ(宇宙空間にある衛星に対して、地上局からプログラムを後から送信して実装するためのプログラム)などを実装した。
<打ち上げに関する情報>
超小型人工衛星「KOSEN-1」を搭載した、イプシロンロケット5号機の打ち上げ情報は
以下の通り。
①打ち上げ予定日:2021年10月1日(金)
②打ち上げ予定時間帯:9時48分頃~9時59分頃(日本標準時)
③打ち上げ予備期間:2021年10月2日(土)~11月30日(火)
④打ち上げ場所: 内之浦宇宙空間観測所