マトリックスコミュニケーションズは、災害発生時の緊急指示の動画や画像を大型ディスプレイに一斉配信できる機能を搭載した、ワイヤレス画面転送装置「TrinityVision®」用遠隔管理ソフトウェア「Central Management System」(以下CMS)を9月30日(木)から無償で提供を開始した。
■同一ネットワークにつながるトリニティービジョンを管理
CMSをインストールした1台の管理PCと同一ネットワークにつながるトリニティービジョンの状態監視や設定変更などを遠隔から行うことができるアプリケーションソフトウエア。さらに災害発生時の緊急指示の動画や画像を一斉配信できる機能も搭載している。
■遠隔から管理できるためメンテナンスも容易に
これまでトリニティービジョンの設定には、直接PCとつないで機器本体の管理画面から行う必要があった。今回、CMSを利用することで、ネットワーク経由で遠隔からトリニティービジョンの状態監視や設定変更を行ったり、利用時間が判るログの取得もできるため、メンテナンスが容易となった。
■教育委員会のPCから各学校の教室へ一斉放送が可能
さらに、同一ネットワークの外にあるトリニティービジョンは、オプションのクラウド管理システムMCNEO(エムシーネオ)を利用することで、インターネット経由でCMSが利用できる。教育委員会に設置したCMS管理PCから、各学校の教室に設置したトリニティービジョンへ緊急時の一斉放送などが可能となる。
■緊急時に一斉配信することで児童生徒や教員の避難誘導を促す
トリニティービジョンを利用中、緊急事態が発生した際には、注意喚起を行う画像や動画ファイルを利用中のTV画面に一斉に配信することができる。教室の大型テレビに緊急事態の警報画面や避難行動の動画を一斉配信することで、学校内の児童生徒や教員への画像による注意喚起と避難誘導を促す。
■学年ごとのグループに分けた設定も行える
校内に設置したCMS管理PCの画面(ダッシュボード)には、トリニティービジョンの利用状態が一覧で表示される。ダッシュボードは、学年ごとのグループに分けた設定も可能。利用中のトリニティービジョンは、ダッシュボードのステータスバーに色分けされたランプで表示される。さらに、1台のトリニティービジョンに接続している端末情報を最大4台まで表示できる。
■校長室のPCから一斉放送もできる
また、不具合発生の際、電源リセットなどを遠隔から行うことができ、設置場所に向かう前に確認作業が行える。CMSは複数台のPCにインストールして使うことも可能。学校内であれば、職員室やIC支援室のほか、校長室のPCから学校長の判断に基づいた一斉放送を行うこともできる。
■教育委員会から各教室のトリニティービジョンを遠隔管理
教育委員会や学習センターまたはICT支援室と各学校とを専用の同一ネットワークでつないでいる場合、各教室に設置したトリニティービジョンはCMS管理PCのダッシュボードに表示される。一方、各学校とインターネットでつないでいる場合、公衆回線を使っているため、CMSは利用できない。インターネットで、CMSを利用する場合は、オプションのMCNEOにより、CMSを利用することが可能となる。MCNEOを利用すれば、緊急時の一斉配信も可能となる。
<CMSの主な機能>
①トリニティービジョンの状態監視
・接続状態や電源ON/OFFの表示
・接続している機器の有無
・接続状態にある機器情報の表示(最大4台まで)
・ワイヤレスハイブリットマルチビュー時の分割表示位置の設定
・接続ログの取得。(接続時間と切断時間1週間保存)
②トリニティービジョンの設定変更
・管理画面からの各種設定
・ファームウエアの一斉アップグレード
③緊急警報システム
・MP4動画ファイルまたはJPEG画像ファイル
<CMS概要>
CMSの動作環境:Windows10またはMacOS10以上。
CMSアプリの提供開始予定日:2021年9月30日(木)
CMSライセンス価格:無償
CMSライセンス提供:CMSライセンスの提供はトリニティービジョンを10台毎に
1ライセンスを無償にて提供。
トリニティービジョンの購入台数1台~10台 最大提供ライセンス数:1ライセンス
購入台数11台以上 最大提供ライセンス数:10台毎に追加1ライセンス
※CMS有償サポートあり。
※既にトリニティービジョンを利用中の場合、希望に応じてCMSに適応させる
サポートサービスを無償で提供