岩崎学園 情報科学専門学校のシステム開発ゼミの学生が、障害のある人と周囲の人がコミュニケーションを図る際に活用する「コミュニケーションカード」を表示するアプリを制作した。9月29日(水)からGoogle Playに加え、AppStoreでリリースを開始した。
■コミュニケーションの内容をイラストと文字で表示
「コミュニケーションカード」は横浜市内の障がい福祉関係団体と機関で組織される「セイフティーネットプロジェクト横浜」と連携して制作。「はい」「いいえ」などの意思表示や、「レジ袋はいりません」など日常におけるコミュニケーションの内容が、イラストと文字で表現されている。
■気軽に活用するためアプリを制作
従来は、ホームページ上にカードのデータを掲載し、プリントアウトをして使用出来るようにしていたが、スマートフォンに慣れている若い世代を始め、より日常的に気軽に活用するため、セイフティーネットプロジェクト横浜とともに、同校の学生が、新たにアプリ制作に取り組むこととなった。
■課題や要望をヒアリング
この取組は、2019年4月から開始し、同校の学生が日ごろから学んでいる専門性を生かし、アプリの機能や操作性の提案及び開発を実施。セイフティーネットプロジェクト横浜から課題や要望のヒアリングや、2020年2月には体験会を通したフィードバックを受けながら制作を進めた。
■「お気に入り登録機能」「マイリスト機能」を実装
誰でも気軽に使用して欲しいという思いから、アプリは無料でダウンロード可能。また、頻繁に使用するカードを登録できる「お気に入り登録機能」や、場面に合わせたカードの組み合わせをリスト化できる「マイリスト機能」の実装など、様々な工夫が施されている。
■オフライン環境でも使用可能
また、インターネット通信を行わないため、災害時などでのオフラインの環境でも使用可能。今後は、利用者がオリジナルカードを作成できる機能や、日本語と英語以外の多言語への対応も進めていく。
<アプリ概要>
名称:コミュニケーションカード
インストール先 URL:
AppStore https://apps.apple.com/us/app/id1560657320
Google Play
制作:岩崎学園 情報科学専門学校 システム開発ゼミ(今年度制作学生4名)
協力:セイフティーネットプロジェクト横浜、明治安田こころの健康財団