桜美林大学は、2023年4月に新たな学群として「教育探究科学群(仮称)」の開設を構想している。同大学初の教育学分野の学群設置となり、「探究」を学群名に冠した日本初の取組となる。
■2022年度から新入試方式「探究入試Spiral」を導入
桜美林大学では2019年度から高大連携プログラム「ディスカバ!」を通して、これまで約1万人の高校生に探究の機会を提供している。受験生の探究的な経験が正しく評価され、その経験を大学での学びにつなげることができるよう、2022年度入試から新しい入試方式「探究入試Spiral」を導入する。
■自己変革力を持った人材を育成
「教育探究科学群」(仮称)は、教員養成ではなく教育学を土台として探究型のカリキュラムを構築し、学びの場を提供する。未来が不確実な時代だと言われ様々な問題に直面している時代だからこそ、その時々の最適解を仲間とともに探せる人材が社会で求められており、桜美林大学では自己変革力を持った人材を育成する。
■学術的な探究の方法によって問題や課題を解決
教育学は、哲学、歴史、社会・文化、心理、法学、経済学、工学等の諸学を基礎とし、様々な応用的研究がなされてきた学際的な学問分野。その豊かな知見に基づき、「教育探究科学群」(仮称)で行う教育活動は、学生個々人が、自らの在り方や生き方を考えながら、教育学の範疇における人間的、社会的な諸課題を発見し、学術的な探究の方法によって問題や課題を解決していく知識や技能を修得することが目的となる。
■問題や課題を解決し、自己変革力を身につける
こうした教育学的視点と学術に裏打ちされた高度なリサーチ手法に、より実践的なカリキュラムをかけあわせた主体性が求められる学びの場を創り出す。学生個々人が、自らの在り方や生き方を考えながら、教育学の範疇における人間的、社会的な諸課題を発見する。「自己変革力」を身につけ、高めていくことが目指される。
■探究と学術の組みあわせて人材を育成
「探究」は教育から学修へ、受動から能動へという学びの質的転換を、実際に機能させるための核となる概念。高等教育においては、高度なリサーチ・スキルや論証法、分析研究などが基盤となっており、探究と学術の組み合わせは、高等教育におけるこれからの人材育成のための有効な手法となる。
<教育探究科学群(仮称)の5つの特徴>
①好奇心から始まるゼミ
1人1人の好奇心を刺激し、自己変革力を引き出す、ゼミ型のカリキュラムが入学後
すぐに始まる。
②未知を探究するフィールドワーク
沖縄やカナダのバンクーバーなど、国内外を問わずフィールドワークを行う。まさに
世界中がキャンパスとなる。
③学術で掘り下げるリサーチメソッド
高度なリサーチ・スキルや論証法、分析研究などのリサーチメソッドを学術的・
体系的に身につける。
④Breakthroughするクオーター制
クオーター制(年4期制)で柔軟に学修計画を変化させて、成長サイクルを積み重ねる。
⑤「教えて、学ぶ」ピアラーニング
あらゆる科目が学生同士で「教えて、学ぶ」スタイルでデザインされている。
<教育探究科学群の概要>
学群・学類名称:教育探究科学群 教育探究科学類(仮称)
教育課程の概要:
1.基礎・外国語・教養系科目群
2.教育学系科目群(教育学の基盤科目及び教育学関連諸科目)
3.教育探究科目群(主に研究スキル、基礎・応用演習)
※各領域の演習や国内外のフィールドワークを通じて実践的に学ぶ
取得可能な資格:社会調査士、社会教育士
入学定員:150人(予定)
開設時期:2023年4月