2学期が始まるにあたり、約3割の小中学校で「短縮授業」や「オンライン授業」を実施していることが、ニフティが小中学生2570人を対象に実施した調査から明かになった。
■「コロナ禍での学校開始」に関するアンケートを実施
新型コロナウイルス第5波の流行により全国各地で感染が拡大する中、ニフティが運営する子供向けサイト「キッズ@nifty」にて「コロナ禍での学校開始」に関するアンケート調査を行った。小中学生を中心とした子どもたち2570人を対象に調査を実施し、9月17日(金)に調査レポートを公開した。
■昨年春より倍増したオンライン授業
約3割の小中学校で2学期以降「短縮授業」や「オンライン授業」が行われていることが分かった。2020年春にキッズ@niftyで行った調査では、オンライン授業を実施している学校の割合は15%だったことから、今回の調査では大きく割合が増加していることが伺える。その背景としてGIGAスクール構想による1人1台の端末配布の影響があることも推測される。
■関東、関西、九州で2学期の始業が遅くなる傾向に
小中学生の約4分の1が、2学期の始業が変更となり、遅くなったと回答。地域別で見ると、関東35%、関西28%、九州地方25%で始業が遅れた割合が高くなっている。一方、東北や北海道の小中学校では、ほぼ予定通りに2学期が開始された。
■約7割が2~10日遅れで2学期が開始
2学期の始業が変更になった小中学生のうち、2~5日遅れて開始したが40%、6日~10日遅れて開始したが26%で、約7割が2~10日遅れで2学期が開始した状況であることが分った。中には「1か月遅れ」や「開始時期が決まっていない」という回答も8%ほどあった。
■2学期以降の不安のトップは「感染すること」、2位は「学校行事の開催」
2学期以降不安に感じていることのトップは「新型コロナウイルスに感染すること」の65%、次いで2番目が「学校行事の開催への不安」で48%。中学生では約半数が「勉強への不安」も感じていることが分かった。
<調査概要>
アンケート実施期間:2021年9月1日(水)~9月12日(日)
有効回答数:2,570件