横浜市立大学とprimeNumberは、データサイエンス分野での相互の知見を活用した連携を進めるため、2021年8月31日(火)に「産学連携に関する基本協定書」を締結した。
■協定によりデータサイエンスにおける産学連携を加速
今回の協定締結は、横浜市立大学みなとみらいサテライトキャンパスが入居する産学連携イノベーション拠点「NANA Lv.(ナナレベル)」での連携を契機に実現。この協定によりデータサイエンスにおける産学連携を加速させ、人材育成や共同研究などを通して社会の一層の発展に貢献する。
■データの利活用を通じて新しい価値を生み出せる人材を育成
横浜市立大学では、データの利活用とそれらを通じて新しい価値を生み出すことができる人材を育成するため、実際にデータが集積する企業等との産学連携を推進。また、primeNumberはデータテクノロジーカンパニーとして、高度なテクノロジーと独自のアイデアで世界中のビジネスを支援する。
■学生を企業に派遣し、そこで直面した課題を解決
横浜市立大学 データサイエンス学部の学生をprimeNumberに派遣し、同社のデータサイエンティストが働く実際の企業の現場に配置する。そこで直面している課題に対して、学生がデータに基づいた客観的な認識や課題解決のアイデアを創出するためのPBL実習を行い、データサイエンスを用いた問題解決へのアプローチ方法を身につける。さらに、データサイエンスの学びに資する内容を共同で開発し、効果的なPBL実習を行っていく。
■企業に蓄積されたデータを学生が解析
primeNumberに蓄積された様々な自社のデータを、データサイエンス研究科の学生が解析及びフィードバックすることで、データ解析の基礎知識を提供。研究シーズとニーズのマッチングに基づく様々な共同研究等の展開が期待される。
<横浜市立大学 データサイエンス研究科について>
2020年4月設置。データサイエンス専攻、ヘルスデータサイエンス専攻の2専攻からなり、社会実装できる高度なデータサイエンス人材を育成。データサイエンス専攻では、従来のデータ解析における、現場の知識の重要性に対する認識不足を解消し、PBLを中心とした学びを提供している。ヘルスデータサイエンス専攻では、予防・医療・介護のヘルス分野で、データをもとに政策決定のできる実践的人材の育成を行っている。