「こどもスマイリング・プロジェクト」(助成:日本財団)は、小中学生を対象に、海と食からSDGsについて学び考える「SDGsオンラインサマースクール」を7月25日(日)に開講した。当日は全国・海外から、子供たち169名が参加。その時の様子がアーカイブ動画で9月30日(木)まで公開中。
■魚が食卓に届くまでどのような人が関わっているのかを紹介
「SDGsオンラインサマースクール」では、普段何気なく食べている魚が一体どこからやってくるのか、食卓に届くまでどのような海の仕事が関わっているのかなどについて、漁業に携わる人や卸売市場や寿司店働く人、大学生らがティーチャーとなり授業を行った。
■海を守るために自分たちは何ができるかを子供たちが発表
また、魚を通じてSDGsの課題にも掲げられた 海洋問題や食品ロスについて学習。課題解決のために取り組んでいるアクションをヒントに、海の豊かさ守るため、自分たちに何ができるか、子供たち自身が考えて発表した。
■SDGs達成に向けて様々なアクションが掲げられる
子供たちは、普段は目にすることのない仕事の裏側をオンラインで体験し、多くの質問が飛び交った。最後にSDGs達成に向けて「海洋問題をなくすために海や川にゴミを捨てない」「学んだことを元にSDGsノートを作っていく」など多様なアクションが掲げられた。
<アーカイブ動画視聴方法>
以下のWebのフォームから申し込む。申し込んだ人には視聴URLを送信する。
申し込み・視聴期限:2021年9月30日(木)まで
<授業内容>
■漁業の秘密:大阪府漁業協同組合連合会 亀井ティーチャー
大阪は歴史的に漁業が盛んで色々な魚が収穫できる。一方、海洋ゴミが問題となっており、魚たちが海に住み続けることが難しくなっている。亀井ティーチャーからは、普段食べている魚がどのように獲られているのか、様々な漁法や大阪湾で収穫できる魚の種類、海の豊かさを守るため魚の稚魚を育てるなどの工夫をしていることが語られた。
■お魚が届くまでの秘密:株式会社仙台水産 廣澤ティーチャー
海で獲れた魚を新鮮なまま素早く全国のお店やスーパーマーケットに届けるため、産地と消費地に市場があり、卸売業という仕事があることや温度管理について教わった。また、卸売業に関するクイズや大きなマグロが解体される様子を動画で解説した。
■回転寿司の秘密:くら寿司 黒見ティーチャー
くら寿司の大阪の貝塚加工センターには、年間1500~1600トンの魚が全国から届けられる。そうした魚をお寿司以外のメニューなどにも余すことなく使ったり、お寿司を新鮮で美味しい状態のまま食べてもらうためのシステムを導入することで、魚を大切にしながら食品ロス削減の取り組んでいることが伝えられた。
■絶品レシピ紹介:立命館大学 学生団体ボーノ
食品ロスを削減するため、ドレッシングを自宅にある調味料で簡単に作れるレシピを紹介。また、作ったドレッシングのアレンジとして、大阪湾で水揚げされる真ダコとお米を一緒に炊き込むことでできる美味しいタコ飯のレシピも紹介された。
■海洋問題について:京都大学 エコ~るど京大
海の生態系、海洋プラスチック問題や海洋汚染について、わかりやすく語られた。まずは身近な環境を大切にすることが重要など、今後私達に何ができるかを考えるヒントも与えられた。