「AI時代の教育学会」は第3回年次大会を9月18日(土)にオンラインで開催。年次大会では多様な視点から、AI時代の教育の現状及び将来について自由闊達な議論が交わされる。参加無料で9月11日(土)まで参加申込を受け付けている。
■GIGAスクール構想でこれまで以上にデジタル教材の活用が求められる
「AI時代の教育学会」が誕生して早くも3年目。小中学校の新しい学習指導要領が実施され、そしてGIGAスクール構想により児童生徒1人1台の学習者用コンピュータとネットワークが整備されるなど、これまで以上にICT機器や学習者用デジタル教科書を含めたデジタル教材を活用することが求められる。
■AI時代だからこそ生じる新たな教育課題
同時に、大量のデータを児童生徒の学力向上のためのどのように活用するのか、教師の授業改善にどのように役立てていくのか、さらにAIを活用する際の倫理的問題やプログラミング教育も含めた情報教育の指導に関することなど、これまでに想定されなかった教育実践上、研究上の課題が生じている。
■多様な視点からこれからの学校教育を考える
「AI時代の教育学会」は、これまでに述べてきたような動きに関連する多くの企業が参画。また、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等の学校現場の教員、教育委員会関係者、研究者(大学教員)、企業関係者など多様な立場の会員から構成される。年次大会ではAI時代の教育について多様な視点から議論が交わされる。
■招待講演では東京学芸大学の取組からAIの必要性を考える
招待講演では東京学芸大学 理事・副学長の松田恵示氏が「AIとインクルーシブ:教育と社会における包摂性」について語る。教育や社会のアクチュアリティの中で、なぜAIは必要な技術となりうるのか。当日は、東京学芸大学で取り組んでいる具体的で身近な取組の中に、このような問題を考える起点を探る。
<年次大会 概要>
テーマ:教育AIと教育支援
開催日時:2021年9月18日(土)9:45〜16:40(9:15より配信開始)
会場:オンライン開催(Zoom)
参加費:無料
申込締切:2021年9月11日(土)まで
参加申込:以下のWebの「参加申込受付中」から申し込む
<大会プログラム(予定)>
9時45分 開会
9時50分〜10時50分 招待講演
松田恵示 東京学芸大学 理事・副学長
「AIとインクルーシブ:教育と社会における包摂性」
11時00分〜12時20分 一般研究発表
13時00分〜13時20分 総会
13時30分〜14時50分 専門研究会
15時15分〜16時30分 特別企画
挨拶と趣旨説明 中川一史(放送大学)
ICT支援員の取組 早川裕子(熊本市ICT支援員)
企業の取組 徳永勇人(NTTドコモ)
熊本大学と熊本県立大学 前田康裕(熊本市教育センター)
パネルディスカッション
「GIGAスクールにおける教育支援〜熊本市の事例から考える〜」
コーディネータ:中川一史(放送大学)
パネラー:早川裕子(熊本市ICT支援員)、徳永勇人(NTTドコモ)、前田康裕(熊本市
教育センター)
16時40分 閉会