9割以上の親が「デジタル教科書を、今後より推進してほしい」と答えるなど肯定的であることが、イー・ラーニング研究所が実施した「2021年 新学期ならびに今後の教育体制に関する意識調査」から明らかになった。
■9割以上がデジタル教科書の推進を希望
調査は7月5日(月)から27日(火)にかけて、子供がいる20代~50代の男女239人に対して実施。「デジタル教科書について、今後より推進してほしいと思うか」という質問では、9割以上が「はい」(229人)と回答するなど、デジタル教科書の推進を希望する声が多いことが明らかとなった。
■どこでも気軽に学習できることに注目
「なぜ、デジタル教科書を推進してほしいか」という質問では、「どこでも気軽に学習できるため」(185人)が最も多く、「インターネット活用に慣れることができる」(110人)、「持ち運びしやすいため」(100人)と続く。新型コロナウイルスで休校の可能性がある中、場所に縛られることなく手軽に学習ができることに注目が集まっていると考えられる。
■新学期からの学習についていけるか71人が不安を覚える
「9月からの新学期に不安はあるか」という質問では約4割が「はい」(108人)と回答。また、「どのような不安があるか」という質問では「学習についていけるか」(71人)が最も多く、コロナ禍での学習遅れや教育改革による学習内容の多様化などに伴う、学習不安が続いていることが伺える。
■子供に習わせたいことの1位は「英語」、2位は「プログラミング」
「9月からの新学期にあたり、新しい事を始めてほしいか」という質問では約6割が「はい」(133人)と回答。始めてほしい習い事は、第1位が「英語・英会話スクール」(89人)、第2位が「プログラミングスクール」(84人)となった。音楽やスポーツではなく、今後必要なスキルとされる英語やプログラミングを学ばせたいと思っている親が多い。
■約7割が小学校の教科担任制に賛成
「小学校における教科担任制について賛成ですか」という質問では、約7割が「はい」(178人)と回答するなど、小学校での教科担任制を積極的に行ってほしいと思っていることが分かった。
■新しい教育のあり方に関心が高い親が多い
「モンテッソーリ教育やイエナプラン教育などの、オルタナティブ教育を受けさせたいと思うか」という質問では、9割以上が「はい」(229人)と回答。自主性が育めるなど、これまでの小学校とは異なる新しい教育のあり方への関心度が高く、これまで以上に教育の捉え方の選択肢が増えていると考えられる。
<「2021年新学期ならびに今後の教育体制に関する意識調査」調査概要>
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2021年7月5日(月)~2021年7月27日(火)
調査対象:20代~50代の子どものいる親 男女 計239人
イー・ラーニング研究所調べ