ミクシィはプログラミングカリキュラム「ミクシィ中学Pythonプログラミング課題解決実践」を開発。2021年9月から理数教育重点校である渋谷区立鉢山中学校の2年生を対象に全4回の授業を実施。その後、渋谷区内の全中学校でも年内に授業を行う予定。
■渋谷区のプログラミング教育の充実を図る
渋谷区教育委員会は渋谷に本社を抱えるIT企業(ミクシィ、サイバーエージェント、DeNA、GMOインターネット)および東急と「プログラミング教育事業に関する協定」を2019年6月に締結し、「Kids VALLEY未来の学びプロジェクト」を実施。渋谷区立小中学校でのプログラミング教育の充実を図り、渋谷から人材を輩出する活動を展開している。
■2020年度は放課後プログラミング講座などを実施
その一環としてミクシィでは、中学校を対象に支援を実施。2020年度は渋谷区立鉢山中学校の全学年で、必修授業としてプログラミングを用いた授業を4回実施。鉢山中学校以外の渋谷区立中学校全7校の希望者に対し、放課後にプログラミング講座を1回ずつ開催した。
■中学技術科の学習要領に沿ったプログラミング教材を開発
中学校では2021年度から、技術科においてプログラミング学習の分野が大きく拡充されたことを受けて、ミクシィは拡充された中学技術科の学習要領に沿うプログラミング授業のカリキュラムおよび専用ソフトの検討・開発を実施。渋谷区教育委員会や渋谷区中学校の技術科担当教師とともに開発を進めてきた。
■技術科目の評価対象として活用できるカリキュラム
今回、開発したカリキュラム「ミクシィ中学Pythonプログラミング課題解決実践」は、プログラミング言語「Python」を使ったソフトウェアを用いてプログラミング学習を展開。生徒の理解度に合わせて付属学習コンテンツの「コードドリル」などを使った技能習得や、「開発モード」を使った作品作りを実践でき、技術科目の評価対象として学校が活用できるカリキュラムとなっている。
<鉢山中学校での授業実施スケジュール(予定)>
2021年9月8日(水) 3時間目(10:45~11:35)
2021年9月15日(水) 3時間目(10:45~11:35)
2021年9月22日(水) 3時間目(10:45~11:35)
2021年9月29日(水) 3時間目(10:45~11:35)
<ミクシィが開発した中学技術科におけるプログラミング教育カリキュラムの概要>
名称:ミクシィ中学Pythonプログラミング課題解決実践
科目:中学校技術・家庭科(技術分野)「D 情報の技術」
授業のねらい:
・Python学習と実践や作品作りを通してコンピュータの仕組みを理解する
・データの検査や異常を調べ、課題に則したソフトウェアを考える発想を身につける
・応用経験を通して人の役に立つ課題解決可能なソフトウェア作りにつながる知識を
深める
・高等学校の情報科につながる情報活用能力の下地を育む
対象者:中学1年生以上(テキストプログラミング未経験可)
学習ソフトの特徴:
・初めてのプログラミングでも受け入れやすい簡単画面
・興味関心を引き立てやすい3Dオブジェクト
・プログラムサンプルを選んで組み立て/支援機能でタイピング不得手でもOK
・学習コンテンツと開発モードで自習にも授業にも制作にも取り組める
授業内容例:
①「Python言語講座」で基礎理解
・記述方法/変数/関数/条件分岐/繰り返し処理/イベントなどを解説
②「コードドリル」でプログラミング力を鍛える
・四則演算等のコードを練習する
③「課題解決パズル」で応用力を身につける
・指示に適合するオブジェクトの作成・破棄や移動を練習する
④「開発モード」でオリジナルアプリ作成に挑戦
・今後の自習利用に向けて利用方法を紹介する
※実際の内容は実施校の希望に応じて調整