GIGAスクール構想によりPCの支給率は7割以上に達し、その内訳はChromebookが最も多いことが、日本エイサーと育児メディア「HugKum」による、GIGAスクール構想における小学生保護者の意識に関する調査で明らかになった。なお、3割の保護者は、支給はされたが何を使っているか把握していないことも分かった。
■GIGAスクール構想でのPC支給率は76%
日本エイサーと育児メディア「HugKum」は、GIGAスクール構想の学校配布端末について、小学生の子供を持つ保護者1096人を対象にアンケート調査を実施した。調査時点(2021年7月)のPC支給率は約76%となっている。
■約3割の保護者は何のPCを使っているか把握していないと回答
すでに支給された人のうち、「子どもが学校から支給されている端末がどのようなものか知っている」と答えた人は 69.1%。その内訳は、Chromebookが46.5%と最も多く、次いで iPad(32.8%)、Windows(20.7%)となっている。一方、「支給をされたことは知っているが、何を使っているかわからない」と回答した人が約 3 割(30.9%)もいることがわかった。
■支給された端末を自宅に持ち帰っているのは半数
すでに学校で端末を使っている人のうち「支給された端末を自宅に毎日持ち帰る」(15%)と「ときどき持ち帰る」(31.7%)の合計が46.7%となり、 半数近くの家庭で子どもが端末を持ち帰っている。一方、学校のみの使用で、自宅には持ち帰っていない家庭も半数にのぼる。
■端末の持ち帰りが親子でPCとの付き合い方を考えるきっかけに
子供が持ち帰る端末について「日常生活で PC を使っているのである程度教えられる」という回答した保護者が最も多い結果となった。また「子供が端末を使う時間や使い方を親子でルールを設けたい」という回答も多く、端末の持ち帰りがPCとの付き合い方について親子で考える機会になっていることがわかった。
■子供にPCを教えられない保護者も多く
一方、「自分がPCに詳しくないので教えられない」「自分が使っているPCと違ったため、子どもの宿題を手伝えない」という悩みも多く、「子どものためにも、子どもと一緒に使い方を学んでいこうと思う」という保護者も多くなっている。
■GIGAスクール構想をきっかけに家庭でのPC購入を検討
子供のGIGAスクール構想の端末が配布されたことで、「家庭にもう1台パソコンが必要」と考える保護者は約7割。その理由としては「子どもがPCを持ち帰ってこなかったときに、保護者もPCを使っているので貸してあげられるPCがない」「学校の端末は制限が多すぎて家庭学習用として活用できない」という回答が多く、これをきっかけにPCの購入を検討している人も多い。
■学校で使っているPCと同じものを購入したいは約1割
実際の購入にあたっては「学校で使っているPCと同じものが欲しい」と考えている人は 10.6%。他には「ノートPCとタブレット端末どちらが子どもにとってよいかわからない」と悩む人や「購入を検討しているが、高価すぎないものがほしい」という意見も目立つ。
■半数の保護者がChromebookをあまり知らない
Chromebookについて知っているか保護者に聞いたところ「知っているが、あまり良くわかっていない」(23.4%)、「聞いたことならある」(10.9%)、「知らない」(18.6%)、と合わせて半数以上(52.9%)の人がChromebookについて良くわかっていないという結果になった。