国連NGOの国境なき医師団(MSF)は、小学生を対象とした夏休みの自由研究コンテンツを紹介した特設Webサイトを7月30日(金)に公開した。
■命や健康の課題に直面する中、命の危機にある人たちについて考える
自由研究コンテンツのテーマは「調べて、試して、作ってみよう!国境なき医師団と学ぶ『命と健康』」。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、子供たち自身も命や健康の課題に直面している今、調べる・試す・作るという経験を通して、世界中で命の危機にある人たちについて考える。
■自由研究のヒントとなるポイントを盛り込んだ
主なコンテンツとして「さまざまな病気を防ぐワクチン」「栄養失調の子どもを見分ける”命のうでわ”」「ペットボトルで作るろ過装置」を公開。MSFの活動内容や活動地で実際に起きていることがリアルに理解できる内容。PDFデータや子供向けに制作した動画、さらに自由研究としてまとめる際のヒントとなるようなポイントが盛り込まれている。
■ブックレットやすごろくゲームなども用意
その他、人道援助に初めて触れる人向けに、写真やイラストを使ってわかりやすく解説するブックレット、遊びながら学べるすごろくゲーム、MSFが現場で使用する四輪駆動車のペーパークラフトなども用意。子供だけでなく大人も新たな発見を得られる内容となる。
■「世界といのちの教室」の参加者を募集中
また、Webサイトでは小学校5・6年生を対象とした教育プログラム「世界といのちの教室」を紹介し、参加を呼びかけている。人道問題を遠い世界の出来事ではなく自分ごととしてとらえ、行動を起こせる人材を育むことを目的とした授業形式の教育プログラム。小学校向け、家庭向けそれぞれ月1回開催している(現状はオンラインのみ)。家庭向けの次回開催は8月22日(日)10:00~12:00で参加者を募集中。
詳細は以下のWebサイトで確認。
<特設Webサイト 概要>
特設ページタイトル:【夏休み自由研究特集】 調べてみよう!試してみよう!作って
みよう!国境なき医師団と学ぶ「命と健康」
主な対象:小学校高学年の子供とその保護者、一般以上
構成:
①調べてみよう!さまざまな病気を防ぐワクチン~子どもたちのもとへ届くまで~
子供の命を守る効果的な方法である予防接種について解説。戦争や貧困などの理由で予防接種を受けられない子供がたくさんいることや、へき地での予防接種の難しさを動画などで紹介
②試してみよう!「命のうでわ」
5歳未満児の大きな死因のひとつである栄養失調について解説。治療が必要な子供を見分ける実物大の「命のうでわ」(上腕周囲径測定帯)をダウンロード・印刷して工作が可能
③作ってみよう!ペットボトルでろ過装置
健康に生きていくために不可欠な水。でも汚れた水しかなかったら?ペットボトルでできる簡易ろ過装置の作り方を紹介。MSFの医療活動を縁の下で支える非医療スタッフの仕事についても解説
その他ダウンロード可能なコンテンツ:
①ブックレット『国境なき医師団ってなんだろう』
人道援助に初めて触れる人に向けて、写真やイラストでわかりやすく解説(対象:小学5年生以上)
②すごろくゲーム
MSFの活動内容や活動地で実際に起きていることを学べるすごろくゲーム
③ランドクルーザー
頑丈で救急車としても活躍する4輪駆動車のペーパークラフト。印刷したものを厚紙などに貼りつけて組み立てる