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2021年度から「SHIBAURA探究」の授業をスタート~芝浦工業大学附属中学高等学校

2021年7月29日

芝浦工業大学附属中学高等学校は、2021年4月から探究型授業「SHIBAURA探究」を開始した。PBL(問題解決型学習)を取り入れたカリキュラムにより、未来を創造できる人材育成を目指す。

ITの課題発表の様子


■ITとGCの2つの技能を導入

SHIBAURA探究」ではIT (Information Technology)GC (Global Communication)2つの技能を導入。身につけた技術や思考力・表現方法を駆使し、各生徒が見出した社会課題を理工系の知識で解決へ導く。

 


■エンジニア養成を目標とした教育プログラム

ITは、ITリテラシーを最大限活用し、アイデアを実体化するエンジニア養成を目標とした教育プログラム。芝浦工業大学や一般企業、研究機関などと連携している。外部コンテストにも積極的に参加し、デザイン思考やPBL(問題解決型学習)を実践する。

 


■アイデアを実現させるためプログラミングを学ぶ

例えばITでは、中学1年生は「遊びの中で想像する」をテーマにプログラムを構成。生徒が興味を持ちやすいよう「ドラえもんの秘密道具を考える」を主題に据える。アイデア出しからディスカッション、発表を行い、アイデアを実現させる方法のひとつとしてプログラミングを学ぶ。その他、スクラッチプログラミングを使ってドローンを飛ばす体験などを通じ、アイデア具現化の方法を学ぶ。

ドローン体験


■コミュニケーション能力を養い、社会課題に向き合うプログラム

GCでは、他者協働の概念やコミュニケーション能力を養い、社会課題に向き合う教育プログラムを実施する。国際性や多様性への理解を深め、生徒一人ひとりが身の周りから世界規模の社会問題に対する当事者意識を高める。それに伴い、生徒間で分析や批評を重ね、最終的に発表を行う。

GCの豊洲散策


■中学3年間を通して国際性や多様性を深める

例えばGCの場合、中学1年生は現代の時代背景と豊洲地区についてマクロ的に捉え、世界を知るための土台作りを行う。具体的には、豊洲の街散策や企業訪問、水陸両用車を利用した湾岸エリアの海上視察、伝統文化体験学習により、その歴史や知識を体得。その後、中学2年生で農村体験学習により日本文化への理解を深め、中学3年生では海外教育旅行に生徒全員で参加する。この一連の流れにより、生徒の世界への意識を広げ、真にグローバル社会へ適応した人材を育成する。

水陸両用バス「スカイダック」体験


■中学の段階から取り組むことで、より実質化できる

芝浦工業大学附属中学高等学校が、大きな教育改革に踏み切ったのは「理工系教育だけでは、現代社会において本当の意味で活躍する人材育成には不足である」という課題が顕在化したから。中学生の段階で探究のプログラムに取り組むことで、より実質化できる効果が見込まれる。

 


■ITやCGの取組は外部からも評価

SHIBAURA探究」の取組は、既に外部の評価を受けており、「IT」では全国私立大学附属・併設中学校・高等学校教育研究集会の研究発表校に、「GC」ではパナソニック教育財団の特別研究指定校に認定されている。その結果、大学教授のアドバイスや助成金などの支援を受けることができ、より活動を活発化させている。

 

SHIBAURA探究ホームページ

芝浦工業大学附属中学高等学校

 

 

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