東京都教育委員会と東京都商業高等学校長会は、オンワードホールディングスと連携し、都立商業高校生に実践的なビジネスの場を提供することを目的とした「東京プランニング・ラボ」を実施する。
■第1回目の授業を7月10日に実施
「東京プランニング・ラボ」は、商業高校生に実践的なカリキュラムを通じ、ビジネスの本質的理解や進路ビジョンの形成に繋げようとする試み。7月10日(土)には今期第1回目の授業として「オンワードグループとアパレル業界について」の講義が行われた。
■高校生がビジネスについて実践的に考える
東京都教育委員会と東京都商業高等学校長会が運営する「東京プランニング・ラボ」では、都立商業高校生がビジネスについて実践的に考え、学ぶ機会を拡充するため、企業や地域社会と共同した合同学習の場を提供。2018 年度より、課外活動やグループワークを通して参加生徒が主体的にビジネスを学んでいる。
■各商業高校生の資質・能力を促進
オンワードグループは、各商業高校生の資質・能力の伸長を促進するとともに企業と東京都の連携を高め、相互の継続的な教育・人財育成の質を高めること、企業・業界への理解を深めてもらうことを目的に今回「東京プランニング・ラボ」に参画した。
■オリジナルのアパレルブランドを企画
7月10日の講義には、第三商業高等学校、第四商業高等学校、第五商業高等学校、葛飾商業高等学校、千早高等学校、芝商業高等学校の6校から29名が参加。今後5か月間で、オンワードによる講義のほか、グループ討議などを通して、最終的には高校生ならではの目線で「オリジナルのアパレルブランド」を企画する。
■自由な発想でブランドの提案を行う
2021年度の「東京プランニング・ラボ」は「高校生ならではの目線で創るオリジナルブランド」の提案をテーマに、ターゲットや価格帯など制約を設けず自由な発想でブランドの提案を行う。また、構想(コンセプト、商品企画、展開、宣伝等)については、熟慮したものを提案するよう指導。講義に加え、それぞれのリサーチや調査によって「提案書」を作成する。
<オンワードが講義を行う授業スケジュール>
7月10日(土)
「オンワードとアパレル業界について」(業界研究・会社概要) 会場:第四商業高校
9月4日(土)
「ブランドについて」「現在のモノづくりの仕組み」 会場:第四商業高校
10月23日(土)
「EC・メディアについて」 会場:第四商業高校
11月20日(土)
「中間発表会」 会場:第四商業高校
1月15日(土)
「最終発表会:プレゼンテーション」 会場:オンワードベイパークビルディング
※上記日程以外にも参加校ごとに課外活動を実施予定
※授業内容ごとにオンワード樫山の各部門担当者が授業を担当
<「東京プランニング・ラボ」概要>
東京都教育委員会による商業教育改革の一環として、企業や地域社会と共同し必要な授業支援を行う組織として発足した「コンソーシアム東京」での合同学習プロジェクト。2018 年より第四商業高等学校を会場にスタートした。
【目的】
都立商業高校生がビジネスを実地に学べる機会を拡充するともに、都立商業高校の生徒に実践的なマーケティングの学びを体験させることを通じて、ビジネスに対する本質的理解や進路ビジョンの形成に繋げることを目的としている。
【カリキュラム内容】
都立の商業高校を中心とした生徒たちが自主的に参加し、マーケティングの基本を学びながら、都内協力企業が提示したテーマに対して企画立案を進めていく。参加生徒はマーケティングの基礎を学びながら、ビジネスプランの考案など企業から提示された課題等に対し企業の担当者とともに取り組むことで実際のビジネスを学ぶ。