水戸市総合教育研究所は「水戸市版GIGAスクール構想」の概要をWebで公表した。ICT活用モデル(1日の活用例)、各教科におけるICT活用例、ICTを活用した授業実践事例などをWebで見ることができる。
■児童生徒1人1台端末と高速大容量のネットワーク整備を進める
水戸市版GIGAスクール構想では、市立学校における校内LANを高速大容量化し、クラスごとにタブレット端末用充電保管庫を導入するなど、2021年4月下旬からの1人1台端末の使用に向けて校内通信ネットワークの整備を進めてきた。そうした、高速大容量の環境で使用するために、児童生徒に1人1台端末として、Chromebookの端末20,500台を2021年1月末に配備完了した。
■家庭での使用に向けてモバイルルーターを貸出
希望する家庭へはモバイルルーターを貸出。通信費は家庭負担となるが、就学援助を受けている家庭は月額1000円、年額12000円を上限に補助する。また、スタイラスペンを1人1本配布するほか、普通教室には大型提示装置を設置する。
■1日のICTの活用例をイラストで紹介
水戸市ICT活用モデルは、1日のICTの活用例を1枚のイラストで示したもの。朝、教員がキャビネットの鍵を開けると、児童生徒はキャビネットからChromebookを持ってきてログイン。Google Formsで生活チェックをしたら、朝自習「ドリルパーク」に取り組む。学校では学習や委員会活動などでICTを活用し、帰宅する前にGoogle Formsの友達の「いいとこみつけ」を入力する。
■3つのステージで各教科におけるICT活用例を紹介
各教科におけるICT活用例では、活用目標であるStageに合わせ、各教科におけるICT活用例を紹介。Stage1「一斉授業、個別活動」、Stage2「協働学習」、Stage3「学習ログの活用」では、各教科でどのようにICTを活用するかが紹介されている。
■授業でのICTの実践例を掲載
「ICTを活用した授業実践事例」は、令和2年度 GIGAスクールプロジェクトリーダーによる事例集。例えば、小5・算数「割合とグラフ」ではプロジェクターで黒板に拡大表示した表に児童が値を書き込み、その表をもとにグラフのかき方を確認するという活用法を紹介。小5・理科「流れる水のはたらきと土地の変化」では、実験の様子をタブレットで撮影。動画で何度も確かめることで流れる水のはたらきについて理解を深める方法が紹介されている。