札幌市教育委員会は、GIGAスクール構想により、学校における具体的な取組例や配慮すべき事項、モデル研究校での実証研究等をとりまとめた「1人1台端末活用のガイドライン【札幌市版】」を策定。また、保護者向け資料として「1人1 台端末活用リーフレット」を作成し、Webを通じて公開した。
■1人1台端末を活用するための可能性を整理
「1人1台端末活用のガイドライン【札幌市版】」は1人1台端末を学習ツールとして活用するための可能性を整理し、学校における具体的な取組例や配慮すべき事項や、モデル研究校での実証研究等をとりまとめたものとなる。
■教育の情報化の推進を「札幌市教育振興基本計画」の基本政策に
札幌市では「教育の情報化の推進」を「札幌市教育振興基本計画」の基本政策として位置付け、ICT機器やデジタル教材、ネットワーク環境等の整備を進める。同時に教員のICT活用指導力の向上に向けた取組やモデル研究校における実証研究も進める。
■従来の学びとICTを活用する場面を効果的に組み合わせる
1人1台端末の活用の具体例としては「課題探究的な学習を充実させるための活用」として、従来の学びを続ける場面とICTを活用する場面を効果的に組み合わせることが重要だとしている。また、「日常生活における活用」として、学校生活の様々な場面で日常的にICTを活用する機会を設定することを勧めている。
■タブレット端末や大型提示装置を使う上での健康上の配慮を呼び掛ける
1人1台端末を使う上での健康上の配慮として、タブレット端末は画面の映り込みのほか正しい姿勢について適切な指導を行うことが重要とし、長時間集中して画面を見続けることがないよう配慮を求めている。
■保護者向け資料「1人1 台端末活用リーフレット」を作成
また、1人1台端末の活用により育成する力や具体的な活用等についての周知を目的とした、保護者向け資料「1人1 台端末活用リーフレット」を作成。1人1台端末を活用することで、「学ぶ力」の育成の一層の充実を図るとともに、「情報活用能力」の育成を図るとしている。