CNNと朝日出版社の共同開発により、ニュース専門放送局CNNの英語ニュースから問題が出題され、英語力を測定するオンラインテスト「CNN GLENTS」がスタート。2021年7月15日(木)から28日(水)に第1回公開テストが行われる。
■CNNニュースで生きた英語力を測る
CNNは1980年に開局し、現在では世界中にニュースを発信する世界最大のニュース専門放送局。朝日出版社はCNNのニュースという生きた英語を使って、英語力を測る「CNN GLENTS」を実施する。2020年3月からCNN英語検定プレテストをオンラインで行い、約1万5000人が受験。その蓄積したデータを活かし、名称も「CNN GLENTS」と改めスタートする。
■「リスニングセクション」「リーディングセクション」「国際教養セクション」で構成
「CNN GLENTS」は、CNNのニュースを題材にリアルな英語を聞き取る「リスニングセクション」、海外の様々な話題を読み取る「リーディングセクション」、異文化理解に必要な背景知識を測る「国際教養セクション」の3つから構成される。
■リスニングは「CNN音声版」と「ナレーター音声版」から選択
「CNN GLENTS」には他の英語テストとは異なる大きな特徴がある。1点目は「生の英語ニュースが素材」ということ。様々なアクセントを含む内容も多彩なCNNのニュースが素材のため生きた英語力の測定が可能。リスニングの音声は、CNNで実際に使用された生音声となる「CNN音声版」と、ニュースの内容をネイティブナレーターが収録した「ナレーター音声版」の2種類から実力に合わせて選択できる。
■場所を選ばないオンライン方式
2点目の特徴は「場所を選ばずに受験できるオンライン方式」であること。PCやタブレットなどインターネットの接続環境があれば、原則的に24時間受験可能で、場所を選ばず試験が受けられる。
■テスト終了後に自動採点で結果が分かる
3点目の特徴は「自動採点で結果を即表示し、国際指標であるCEFRにも対応」していること。テスト終了後、自動採点ですぐに結果が分かる。また、自分の成績を日本でも外国語教育のアセスメントに用いられているCEFRと対応して比較できる。なお、TOEIC Listening and Readingのスコアとも比較可能となっている。
■世の中の情勢や事柄を知っておくことが求められる
4点目の特徴は「異文化理解に必要な社会的・文化的知識にも配慮」していること。世界の人と円滑にコミュニケーションを図るには、英語力に加えて政治・経済などに関する背景的知識が求められる。国際教養セクションでは、今知っておくべき世の中の情勢や事柄を題材にした様々な問題が出題される。
■一般公開テストと団体受験用テストの2種類
一般公開テストである「CNN GLENTS」に加えて、高等学校や大学が対象となる団体受験用テスト「CNN GLENTS Basic」の2種類を用意。「CNN GLENTS」はリスニングセクション(約30分)、リーディングセクション(25分)、国際教養セクション(15分)の3種類から構成。「CNN GLENTS Basic」はリスニングセクション(約20分)、リーディングセクション(20分)の2つとなる。
<Director CNN International Commercial Content Sales 佐々木奈津美氏>
「CNN GLENTS」はCNNのジャーナリストが世界中で取材し、発信しているニュース記事やニュース動画をもとに作られたテスト。受験者は自身の英語スキルを測ると同時に、世界中で起きている様々な出来事に触れることができる。日々、伝えられているニュースを正しく理解するには、そのニュースの背景を理解していることが大切。「CNN GLENTS」はCNNのニュースをベースに作られているので、英語コミュニケーション力を高めると同時に、社会を学ぶことに役立ててほしい。
<CNN GLENTS監修者/京都大学 国際高等教育院附属国際学術言語教育センター
笹尾洋介准教授>
「CNN GLENTS」のねらいは「使える英語」を身に付けることにある。そのためには言語力だけでなく、背景知識を高めることが求められる。「CNN GLENTS」ではCNNというニュース素材を活用して、背景知識を高めるため国際教養セクションが設けられている。
また、「CNN GLENTS」の特徴として、ビューイング(動画視聴)ができることがあげられる。会話をする場合、音だけを頼りにするのではなく、話し手の表情やジェスチャーも重要な要素。そのため、動画により現実に英語で会話をしているのと近い状態を生み出すことができる。
「CNN GLENTS」は「CNN音声版」と「ナレーター音声版」があるが「ナレーター音声版」の方がゆっくりした会話となっている。「CNN音声版」はニュースのため、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など、様々な方言が混ざっているのも特長となる。
【一般公開テストCNN GLENTS 受験料・スケジュール】
受験料:3960円(税込)
第1回公開テスト 2021年7月15日(木)~7月28日(水)
※申込期間 2021年7月7日(水)~7月27日(火)
第2回公開テスト 2021年11月18日(木)~12月1日(水)
※申込期間 2021年11月10日(水)~11月30日(火)
第3回公開テスト 2022年3月3日(木)~3月16日(水)
※申込期間 2022年2月24日(木)~3月15日(火)
【団体受験用テストCNN GLENTS Basic 受験料・スケジュール】
受験料(1名・税込)
高校生:880円、大学生:2200円、社会人:2970円
第1回 2021年9月16日(木)~
申込 2021年9月1日(水) 申込受付開始
第2回 2022年1月20日(木)~
申込 2022年1月6日(木) 申込受付開始
【高校教員向け・大学教員向け オンライン説明会・セミナー】
高校教員向け オンライン説明会・セミナー
開催日:2021年7月11日(日)
講師:
笹尾洋介准教授
(京都大学 国際高等教育院附属国際学術言語教育センター/CNN GLENTS監修者)
米田謙三教諭
(関西学院千里国際中等部・高等部 社会科・総合研究科)
内田浩樹研究科長
(国際教養大学専門職大学院/グローバルコミュニケーション実践研究科)
大学教員向け オンライン説明会・セミナー
開催日:2021年7月22日(木)
講師:
寺尾一学長
(高千穂商科大学学長・JACET特別顧問)
山本英一教授
(関西大学 国際部 副部長、国際教育センター長)
笹尾洋介准教授
(京都大学 国際高等教育院附属国際学術言語教育センター/CNN GLENTS監修者)