札幌市教育委員会は、GIGA端末で活用できるドリル学習、ネットモラル教材、授業支援用ソフトウェアを全小中学校で9月から運用するため、現在、仕様を告示中だ。
いずれも教育クラウドサービス「まなびポケット」からシングルサインオンで起動するもので、教職員が、ドリル学習機能と授業支援機能の児童・生徒の学習履歴を一覧で閲覧 できる点を仕様に盛り込んだ。インストール不要・クラウド上で活用できることが必須。
具体的には以下の機能を求めている。
<ドリル教材>
■小学校版で1~6年生の国・算・理・社の教科書単元に対応し、市が採用する 教科書内容に沿って検索ができること。中学校版は1~3年生の国・数・理・社・ 英の教科書単元に対応し、市が採用する教科書内容に沿って検索できること。
■小学校・中学校合わせて15,000以上の問題を収録している
■基礎基本力の習得をねらいとした問題、思考・判断・表現の力の習得をねらいと した問題の2タイプを収録している
■自動採点を行うことができる
■解答状況に応じてメダルやコイン等の報酬付与によるモチベーショ ンを向上させる仕掛けを有する
■教職員が、児童・生徒の取り組む状況をリアルタイムに把握できる
<授業支援ツール>
■児童・生徒が意見等を電子上のカードを用いて表現でき、カードの種類としてテキスト、ペイント、図形、画像、音声、動画、 Microsoft 社製 Office データ(パワーポイント、ワード、エクセル)、デジタル教 材、スクリーンショット画像等を挿入でき、作成したカード同士をつなぎ合わせ、プレゼンテーションを行うことができる機 能を持つ。学級内の他の児童・生徒に送信したり、教職員に対して提出できるもの。
■児童・生徒が自分自身のプレゼンテーション画面を、教職員や学級内の他の児童・ 生徒に対して、リアルタイムに画面共有できる
■児童・生徒別の学習成果物は授業単位で管理され,教科,授業日で検索できる
<ネットモラル学習用ソフト>
■学校ライセンス 299 本
■情報モラル学習用のアニメーション動画入り事例を小学校向け 63 以上、中学校向 け 50 以上有し、同様の動画が DVD ビデオでも提供されている
■指導が行いやすいよう、各事例には授業展開マニュアル・参考資料・ワー クシート・掛図等で構成された指導資料が紙・冊子とデータで添付されている
■る「情報モラルに関する問題集(ランダム出題とパターン 出題 14 種の両方を収録)」と「インターネット等の利用状況確認のアンケート」を、 デジタル教材で用意し、学校・教育委員会における情報モラル実態調査に活用でき る。また、問題一つひとつに対応した学習用アニメーションにリンクされている
■文部科学省「情報モラルモデルカリキュラム」に対応している
■学年・校種や依存・ルール・マナー・課金・著作権な どから事例を絞り込み検索ができる
■保護者啓発資料として、家庭向けアニメーション動画を 11 以上有する
■親子で行えるプリント問題集や家庭へ配布できる資料を紙・冊子とデータで有する
■小学校低学年向けに初めてタブレットを使用する児童・ 生徒に対しルール説明を行うためのアニメーションが付属している
■毎年必ずバージョンアップを行う。バージョンアップの際には自動でアップデートされている
■学校からの要請に応じて、訪問によるサポート(原則として平日9時~17時)が 行える