障害者への理解を深めながら共生社会について学ぶことができるオンライン学習コンテンツを「スタディサプリ」上で7月1日(木)から提供を開始した。
■多くの学校で導入が進む「スタディサプリ」
リクルートが提供するオンライン学習サービス「スタディサプリ」は、小中高等学校での教育に適した機能や教材を追加したICT教育支援サービス。コロナ禍でオンライン学習を取り入れる学校が増えたこともあり、全国の多くの学校で利用されている。
■障害者理解を広めるため「パラリング」活動を展開
また、リクルートではサステナビリティ活動の一つとして「パラリング」活動を行っている。「パラリング」とは「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(つながりの輪)」の造語で、障害者理解を広めていくリクルートの活動となる。
■「パラリング」活動を多くの人に届けるために
「パラリング」活動の一環として、小中学校を対象に障害者への理解を深める出張授業や、パラスポーツの体験会などを実施。しかし、できるだけ多くの人に学びを届けたいという思いに対し、派遣できる講師の人数などの物理的な制約から、実施回数を増やせない状況があった。
■パラリング活動が行える教材を「スタディサプリ」で提供
そこで、講師を派遣しなくても教員が授業を実施できるよう、授業中に投影するスライドや、生徒が自分の考えを記入できるワークシートのほか、教員用の指導案や授業の様子がわかる参考動画を制作。これらを新たなオンライン学習コンテンツとして、学校向け「スタディサプリ」で提供を開始する。
<障害者理解を深める2つのオンライン学習コンテンツ>
①「クイズと体験動画でパラスポーツを知ろう」
対象:小学3年生~中学生
学習所要時間:45分
内容:パラアスリートの視点で撮影された臨場感のある10種目のパラスポーツを体験動画とクイズで紹介。様々な工夫や考え方で障害の有無を乗りこえられることを知るきっかけを提供する。
②「パラアスリートの生き方から学ぼう」
対象:小学3年生~中学生
学習所要時間:45分
内容:リクルートオフィスサポートに勤務しながら、車いすバスケットボール選手として活動する村上慶太選手のアスリート活動とオフィスワークを両立する様子やなどを紹介。そこに至るまでに抱えていた葛藤や、職場の同僚、通勤中の公共交通機関の職員への姿勢を紹介することで、共生社会のあり方や困難を乗りこえ、人生を切り開いていく勇気について理解を深めるきっかけを提供する。
■障害や共生社会について多様な切り口から触れる
どちらのコンテンツも総合的な学習の時間や特別の教科 道徳の時間などで活用することを想定している。2つのコンテンツをシリーズ授業として順番に扱うことにより、障害や共生社会について多様な切り口から触れるとともに、段階的に理解を深めることができる。
<利用方法>
7月1日から「スタディサプリ for TEACHERS』」上でコンテンツを利用できる。
「スタディサプリ for TEACHERS」のトップ画面 >講義動画・宿題 >「講義動画と
問題」タブ >講座の「講座種別を選択」プルダウンで「[小学校向け]パラリング指導用
教材」を選択。