八千代松陰学園の中学校と高等学校の生徒を対象としたオンライン読書会が6月12日(土)に開催。中高生と社会人が対話する読書会「ペアドク」が行われた。
■働き方について中高生が社会人に質問
この読書会は大日本印刷(DNP)が丸善ジュンク堂書店、文教堂、トゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」が開催。八千代松陰学園の「土曜日オンライン講座」の一つとして行われ、池上彰氏監修の「なぜ僕らは働くのか」を読んで、働き方について中高生が社会人に質問を投げかけた。
■事前読書は不要で参加者との対話を楽しむ
ハイブリッド型総合書店「honto」では、本を1冊読み切れない若い世代に向けて、「本を用いた対話」による学びを提供する読書会「ペアドク」を定期的に開催。その場で30分間読む時間を用意するため事前読書は不要。著者や参加者との対話の時間を楽しむことが特徴となる。
■進路に悩む生徒に向けて
30分間の読書時間に「なぜ僕らは働くのか」の第3章「好きを仕事に?仕事を好きに?」を読んだ中高生が半数以上いた。生徒からは「たくさん色んなものを見た方がいいのだと気づいた」(中3・女子)、「自分の『好き』を深堀りしていったら、自分の『好き』の根源がわかった」(高1・男子)などの意見があがった。
■何のために働いているのかという質問に答える
「皆さんは何のために働いていますか」という生徒の質問に、オンライン読書会に参加した大人からは「楽しいから働いている。新しいことを起こし、変わっていく、それが楽しい」(中央省庁勤務)、「今の仕事が正解なのか誰も分からないけれど、正解だったら面白いと思いながらやっている」(ネットサービス企業勤務)という答えが返ってきた。
<八千代松陰学園 生徒からの感想>
将来の悩みなどを社会人の方に聞いてもらい、どこが自分にとって心に刺さったのかを
話すことができてよかったです。すごく楽しかったです!!(高1・女子)
社会人の人達は働く理由について、生活のために働いてるとか、お金をもらうためという理由のほかに、それぞれ違う理由を持っていた。生活のためとか、お金をもらうため以外に何かしら一つ働く理由があることはいいことだと思う。私は社会人の人達の話を聞いてそういう人になり、人生を楽しみたいと思った。(高1・男子)
私は一回どこかに就職したら自分に合わない仕事だったとしてもずっとそこで働いているというイメージがあったので、転職した人の話を聞いて、仕事は一回就いてからも自分に合う仕事を見つけることが大事なのかなと思いました。(高1・男子)
<オンライン読書会 概要>
開催日時:2021年6月12日(土) 9:00~10:30
開催形式:オンライン会議ツール「Zoom」を使用
対象書籍:『なぜ僕らは働くのか』/佳奈(著)、池上彰 (監修)、モドロカ(イラスト)
/学研プラス
読書会の流れ:
①目次を見て気になった「章」を個別に読む (オンラインで繋いだ状態で30分間)
②グループに分かれて自分の意見を共有する(どの章を読んだか、読んだ理由や気づいた
ことなど)
③同じグループの社会人に聞いてみたいことを質問する
参加者:
八千代松陰学園生徒 計9名(中学2年生1名、中学3年生2名、高校1年生6名)
社会人 計8名 (hontoの読書会コミュニティメンバー)