東京女子大学・篠崎ゼミは、6月21日(月)午後1時にWebサービス「方言チャート番外編 県人度判定」を正式リリースする。4択の質問に答えると、方言の使用状況からユーザーの“県人度”を判定する。
■研究成果の一環として「出身地鑑定!! 方言チャート」シリーズを制作
篠崎ゼミでは研究成果の一環として「出身地鑑定!! 方言チャート」シリーズの制作に取り組んでおり、現在は「47都道府県版」とアップデート版の「100PLUS II EX」が公開されている。これは2択の質問に答えるだけで回答者の出身地を当てることができるWebサービスとなる。
■「県人度判定 ベータ版」の精度を高めてリリース
番外編として2019年にリリースされた「県人度判定 ベータ版」では、4択の質問に答えることで、方言の使用状況から見たユーザーの“県人度”を判定するという内容で好評を博した。「方言チャート番外編 県人度判定」はベータ版から得た約40万人分の回答データを分析。それをもとにゼミ生たちが綿密な調査を重ね、より精度が上がった内容となっている。
■質問内容を大幅に見直しバリエーションも増やした
「県人度判定 正式版」では質問内容を大幅に見直した上で、質問のバリエーションも増やしている。その都道府県で話されている「ことば」に即した判定内容にブラッシュアップされている。なお、県人度の算出に当たっては数値解析学を専門とする現代教養学部数理科学科情報理学専攻の荻田武史教授の協力を得ている。
<方言チャートができるまで>
2013年:約5年間の構想を経て、篠崎ゼミ8期生が「出身地鑑定!! 方言チャート」を
完成。ネットアドバンスが運営する辞書・事典サイト「ジャパンナレッジ」で公開。
2014年:全国から寄せられた意見を取り入れ「方言チャート」を改良し、
「たぶん完成版」(現、47都道府県版)としてリリース。
2015年:江戸の国や藩などを取り入れ、地域を100エリアに細分化した
「方言チャート100」をリリース。
2016年:「方言チャート100」をさらに細分化したエリアを加えた
「方言チャート100PLUS」をリリース。
2017年:利用者のフィードバックを分析し、「方言チャート100PLUS」の内容を修正。
計292の質問を用意したアップデート版「方言チャート100PLUS II」をリリース。
2018年:「方言チャート100PLUS II」の結果を解析し、「方言チャート100PLUS II
EX」をリリース。
2019年:「方言チャート」の番外編として「県人度判定ベータ版」をリリース